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年を取るのは怖くない。シルバー世代の性愛が花盛り!

 また、ある夫婦は初孫が生まれたのをきっかけに、昔撮影した娘の成長過程のビデオを観て懐かしんでいました。その中には、若かりし頃の妻がじょじょに中年になっていく姿も映っています。すると夫は、何とも言えず妻が愛しくなったというのです。共に重ねた年月の尊さでしょうか。隣にいた妻も同じ気持ちで、自然と真昼間から熱いまぐわいになだれ込んだと。 (以上、『シルバー世代の性愛学』より)
シルバー世代カップル

写真はイメージです

 なんだかほっこりしてしまったのは、私だけでしょうか。  そのほか、女性がなかなか知り得ない男性の身体構造や衰え具合なども、詳しく説明されていて単純に役立ちます。そして、男女の性欲の違いやすれ違いなども丁寧に語られ、男性の悲しい性にもうなずけます。

何歳になっても性は楽しめる

 明日死ぬかもしれないと悟った時、人は大胆になれるのかもしれません。若い時には理解できなかった、明日はあたりまえにはやってこないという現実を、団鬼六は伝えたかったのでしょう。エロにエネルギーすべてをぶつけなくてもいいのですが、いい年齢だからと遠慮する必要もありません。  女性にいたっては、美容もエネルギー発散のひとつ。美容整形も熟年化が加速していますよね。美しい美熟女が増えれば、超高齢化社会なんて名ばかりになるはず。実にあっぱれではありませんか。 <TEXT/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 ●森美樹:1970年生まれ。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。最新刊『幸福なハダカ』(同)が発売に @morimikixxx
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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シルバー世代の性愛学

昼間のラブ・ホテルはシルバー世代で一杯…大繁盛の高齢者向けの風俗店…ハプニング・バーに通う熟年夫婦…出会い系サイトを物色するシルバー世代の男性…老人ホームでの恋愛問題…老人ホームでセックスまでする高齢の男女…介護施設の女性職員が悩む入所者のセクハラ…セックス・リハビリテーション…高齢化社会の問題は「性愛」抜きでは考えられないのです。

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