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酔った勢いで無理やりキスされた!これ犯罪じゃないの?

 私たちの身近なあれこれを弁護士に聞く、この連載。今回は、酔っぱらった男性が女性にイタズラをして、それは後になって「酔っぱらっていた」では済まされるのか? 酔っ払いを取り締まれるかについて聞いてみました。
(回答はアディーレ法律事務所

【相談】酔った勢いで無理やりキスされた



キス 合コンで出会った人と2人で飲みに行ったところ、その男性は酒癖が悪くて最悪でした。酔うと急にカラダを触ってきたり、最終的には無理やりキスをされてしまいました。ショックを受けてその日は早々に帰り、後日LINEで「謝ってほしい」と伝えたら、その男は「酔っぱらって覚えていない」と。一切謝罪がありませんでした。

 誘われた時は「ちょっといいな」と思っていましたが、こんな人だとわかってショックですし、勝手にキスをされたことが本当に腹立たしいです。酔ったときの行動を取り締まる法律はあるのでしょうか?

【回答】酔ってやった行為でも、犯罪になる可能性はある!



セクハラ まず、無理やり体を触ったり、キスをする等の行為は強制わいせつ罪(刑法176条)にあたる可能性があります。

 強制わいせつ罪の「わいせつ」の定義について、裁判例では「徒(いたずら)に性欲を興奮または刺激せしめ、且(か)つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反すること」とされています。難しい言葉で書いてありますが、「わいせつ」かどうかは社会通念によって性的な行為と言えるかどうかという基準で判断されるわけです。
 
 わかりやすく言うと、無理やり体を触るのも、胸やお尻、陰部等の性的な部位なら「わいせつ」にあたる可能性がありますし、無理やりキスするのも、場所や状況からして卑猥な行為であると言えれば、「わいせつ」となる可能性があります。

 強制わいせつ罪は親告罪ですので(180条1項)、被害者の告訴がなければ処罰されませんが、被害者が警察に被害届を出したり告訴することで、行為者が罰せられる(6ヶ月以上10年以下の懲役)可能性があります。
(編集部注:2017年7月13日の法改正により、強制わいせつ罪は非親告罪となりました)

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酔っ払い規制法は適用されないの?

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