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『逃げ恥』の教え…“都合のいい女”で終わらない心得

第2の心得:お互いの「モヤモヤ」に目をつぶらない

 ドラマの終盤で平匡の一方的な入籍プランに対するみくりの「愛情の搾取に断固反対します!」という発言が賛否両論となりましたが、実はこれ、古い男女関係の核心を突いた言葉なんです。  日本では昔から「自分の意志や権利を主張する女は小賢しい。男のワガママを笑って受け入れるのがいい女」という男女像の呪縛が、案外に根深く続いてきました。それは「男が女子供を所有する」という封建時代の社会システムの名残で、「男性は、自分が養っている女性のエネルギーを自由に利用(=搾取)してもいい」という錯覚を生み出してきたのです。  みくりの「モヤモヤする」は、そこを見逃さずに直視する、鋭い感覚だったというわけ。 カップル これまでは、そうした不公平な感覚に目をつぶれるのが「(都合の)いい女」とされてきたのですが、みくりが「小賢しい女」と叩かれたトラウマにおびえながらも貫いた自己主張を、平匡は小賢しいなどとは思わずに歓迎します。  そう、前々回の記事(『逃げ恥』に見る「恋がうまくいく女性のふるまい」3ケ条)にも書いたように、女性が正直に希望や問題点を打ち明けると、男性は課題をクリアしたい欲求が刺激されて、彼女の思いを叶えようとする「連係プレイ」が始まるんですね。  つまり、女性が「モヤモヤ」したことを黙っていないほうが、お互いにとって居心地のいい関係が作れるということです。 <2017年、居心地のいい恋愛・結婚を叶える心得> 自分が損をしているような居心地の悪い感覚を無視しないで、正直に相手に伝えること。 <TEXT/櫻 祭子/夏目 祭子> 【櫻 祭子/夏目 祭子(さくら/なつめ・まつりこ)】 作家・カウンセラー・「聖なる性」の語り部。一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事。心身機能研究家。1999年、自伝小説『ダイエット破り!』でデビュー。主な著書は『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』『太らない人のヒミツ――腸で考え・脳で感じて・美力めざめる』 Webサイト http://www.sei-ai-inochi.jp/
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