コミュ障腐女子が15kgダイエット。で、彼氏はできた?
やがてダイエット経験者なら誰でも陥る停滞期が襲ってきます。停滞期ってなぜ起こるかご存知ですか。食事量を少なくすると身体が生命の非常事態と解釈して、自動的に蓄えモードになるんですね。これをホメオスタシスと言います。停滞期を越えるには、ダイエット食生活が日常になるまで続けるだけ…。
痩せ始めて気分も高揚したのか、桂(kei)さん、婚活パーティーで彼氏をゲットしております。実に単純で微笑ましい。彼氏の仕事に合わせて夜8時以降のディナーを重ねてリバウンド、たちまち彼氏ともサヨウナラ(早っ!)。
彼氏と別れたのは私がデブだから?
はい、自問自答の始まりです。そもそもダイエットを始めたのも彼氏と別れたから。じゃあ、デブは彼氏を作ってはいけないのか。
桂(kei )さんは悟ります。「リバウンドしたことでフラれたのではなく、相手への気遣いが下手だったのが原因」「好かれる努力というよりは、嫌われないように必死だった」。
ダイエットを通して自分自身を見つめなおした桂(kei)さんの結論は…。
「実際の他人の目」よりも「自分が想像する他人の目」が怖かったのだと腑に落ちるのです。ダイエットに限らず、人は皆、もうひとりの自分と戦っているんですよね。
2016年時点の桂(kei)さんは、身長152センチ、体重46キロ、体脂肪26%。現状キープしているそうです。
この本、メンタルにも響いてきますし、本棚にこっそり忍ばせておくのもいいかも。
<TEXT/森美樹>
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彼氏にフラれたのはデブなせいか?
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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『コミュ障腐女子、ダイエットに成功しました』 運動嫌いで食べること大好き、面倒くさがりな腐女子の私。自分はぽっちゃりだと思ってたけど、気付けば体の約半分が脂肪!! 一念発起してダイエットを始めるも、運動はしたくないし、食べることも諦めたくない! 泣いたり落ち込んだりしながら、持ち前の粘り強さで心にも体にも負担をかけないダイエットを模索するうちに、たどり着いた結論とは……。pixivで人気の著者による15キロやせのルポマンガ待望の書籍化! |