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牛肉の霜降りvs 赤身、どっちが美味しい? 実食してみた

スーパーのバラ肉でも、サシの度合はさまざま

 さっそくスーパーに行ってみると、同じシールのついた同産地の焼肉用牛バラ肉でもこんなに違いがあるではないですか!  これは赤身率が高かったもの。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=662705 バラ肉 こちらは、ドドーン…ほぼ脂のように見えます。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=662706 霜降り ここまでくると、ちょっとヘビーそうな予感。ちなみに霜降りは、サシの入りやすい血統牛にビタミンAを欠乏させるという驚愕の手法で作られるケースが多いそうで、もしそうなら「過度な霜降り=栄養が欠乏した不健康な牛」というイメージを持ちかねません。  さてさて、話を戻して実験開始!今回は甘辛いすき焼きではなく、シンプルな「焼肉・ステーキ」を想定し、シンプルに塩をふった「もも肉」で比較してみることに。

霜降り度合いでこんなにも違う!実食レポート

 同じもも肉の中でも、個体や細かい部位が違うと、サシの入り具合が変わってきます。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=662707 イチボとトモサンカク 左は、もも肉の中でもサシの少ない「イチボ」。右は、「トモサンカク」というサシの入りやすい部位で、今にも溶け出しそうな脂が網の目のようにびっしり入っています。調理の条件を同じにし、直前に塩を振ってフライパンでしっかり焼いていただきました。  結論から先に参りましょう。 ・サシ少なめ→コクと旨味を堪能でき、噛みごたえも適度 ・サシ多め→ひとくち目の爆発力、たくさん食べるのはキツイ、野菜がおいしくモリモリ食べられる  まずは、サシの少ないイチボ。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=662708 イチボ焼き 肉質に適度な弾力があり、切って食べてみると、かめばかむほど赤身ならではの旨味とコクがじゅわじゅわと押し寄せ、モモなどの甘い果物を想起する香りが口の中で華やぎます。これはガツンとおいしい! こってりとしたくどさがないため、いくらでも食べられそうな気がしてきます。  そして次に、サシの多いトモサンカク。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=662709 トモサンカク こんがりとした焼き目がついたものの、脂がたっぷり溶け出し、全体としてしっとり柔らかな仕上がりに。食べてみると、一番最初に飛び込んできたのは脂の甘味。コクや旨味は大変控えめで、まろやかさが突出しています。  おいしいかどうかは、正直言って好みが分かれそう。ただ、はじめの一切れの感動は大きく、もやしやキノコといった野菜をたっぷりおいしく食べられる魔力も持っています。  個人的にはサシ少なめがダントツに好みですが、サシ多めも食べる量や食べ方次第で楽しめることを強く実感。さあ、みなさんも、自分好みの牛肉を探してみてはいかがでしょうか!? <TEXT,PHOTO/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ アカツキ】 食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。食に関する企業へのコンサルティングの他、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどで活躍中。人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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