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ストップ破産!赤字の人がやりがちなダメ習慣を断ち切る方法とは…

 これまで紹介してきたように、日ごろの生活習慣が、意外にもお金と密接に関係している。  しかも、1つの原因ではなく、複合型で根本的解決がより困難になっている人も多いはず。このまま赤字が進むと、破産してしまう可能性も…。 空の財布 そういった破産する人の生活習慣や思考を改めるためには、どうすればよいのだろうか。

生活習慣を改めるには、ルールづくりが有効

 FPの横山光昭氏は「仕組みづくりが有効」とアドバイスする。 「ビニール傘を何度も買ってしまう人は置き傘をする、出掛けるときに財布やケータイを忘れがちな人は『3K(カネ、カギ、ケータイ)』と唱えてから家を出るなど、ミスを減らす工夫をしましょう。また、郵便や書類が溜まってしまう人は、『受け取って処理するまで座らない』とゆるいルールづくりをするのも有効です」

人は変われない生き物。変わるために、できることを一つ宣言して実行

 なぜ人はなかなか現状から抜け出せず、ダメ習慣を続けてしまうのか? 「“寝てない自慢”とも近いのですが、『不幸慣れ』や『不幸自慢』が原因です。口では困っていると言っても、実のところそれほど困っていない。人は変化を好まない生き物ですから、現状から抜け出すのは億劫(おっくう)なんですよね。 『自己嫌悪している』とか『反省している』なんて言っても、そんな自分に酔っているだけ。そういった意味では、アルコール依存と根っこは同じです。困った生活習慣に悩んで生きるのも一つのライフスタイルなのではないでしょうか」と精神科医の春日武彦氏は話す。
ATM

写真はイメージです

 とはいえ、本当に変わりたい人は? 「人は本当に尻に火がつくまで変わることはできませんが、宣言するのが効果的です。職場の人でもSNSでも何でもいい、できることを一つ宣言して実行してみる。口に出して言語化することで頭の中が整理できますし、宣言し、自分の目で見て耳で聞くことで客観視できるようになります。  また、聞いてくれる相手がいることで『孤立していない』という安心感も得られる。孤立しているとリアルからどんどんかけ離れて悪いほうに考えてしまいますから、リアルを担保(たんぽ)するためにも重要。宣言は、広い意味で医療のカウンセリングに近いんです」(春日氏)  取り返しがつかなくなる前に、仕組みづくりや宣言で生活習慣を見直すべし! 【春日武彦氏】 精神科医。都立松沢病院部長、都立墨東病院精神科部長などを経て、医療法人社団成仁病院に顧問として勤務。現在も臨床に携わる 【横山光昭氏】 家計再生コンサルタント。家計の借金・ローンを中心に個々の状況に合わせた相談・指導で、リバウンドのない確実な再生を実現。これまで9000以上を診断 ―赤字300世帯から判明![破産する人]の生活習慣 vol.13―
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