『カルーセル麻紀 夜は私を濡らす』の撮影風景
――コメンタリーで実録モノに近いとお話しが出ていました。ダメ男が登場しますけれど、麻紀さんの周りにもダメ男が?
カルーセル:私の周りにはだいたいヒモ男みたいなのが多かったですからね。金持ちとはほとんど付き合ったことがないので。
修羅場が出てきたけど、あれこそ実録よね(笑)。
――涼子は彼女を見出してくれた先生にすがりついていましたが、麻紀さんはそういうタイプではなさそうです。
カルーセル:ないですねぇ。でも40すぎくらいのときにひとりいたわね、思い出の男が。長男だから、結婚するときはちゃんと教えてねって言ってたの。ちょうど付き合って1年の記念日にタヒチに行こうかってなったんだけど、そのとき、結婚が決まってるというのを知ったのよ。もう頭にきてね。
タヒチで石を持って海に飛び込んでやったの。でも私、すごく泳げるんですよ(笑)。
そのあと、その男は私に結婚式に出ろって言ったのよ。私の飲み仲間にも出ろって。もちろん誰も行かなかったわ。
『カルーセル麻紀 夜は私を濡らす』の撮影風景
――芸能界の裏側が描かれているのも見どころです。実際に枕営業みたいなことってあるんでしょうか?
カルーセル:当時はありましたよ。ベッドで、次のシーン作るからねって言われたり。東京ではあまりなかったけれど、太秦とかは縦社会だから、いじめがすごいんですよ。だから、プロデューサーにご飯連れて行ってってお願いして、酔っぱらってホテルから出てきたりすると、誰かに見られてたりして、それから文句を言われなくなったりね。そこは天然の女じゃないところかもね。
一発ヤったら、誰も何も言わなくなりましたよ。身体張りましたよ。