カルーセル麻紀、性転換後に主演を務めたロマンポルノを振り返る
いつかは監督業も?
――いろいろなご経験をされてきた麻紀さんですが、そんな麻紀さんでも本編のシャワーシーンでは驚かされたとか。
カルーセル:そうなの。そこだけはすごくしっかり覚えてるのよね。前張りをしてたんだけど、相手の男優さんが無理やりに舌で剥がそうとするのよ。こいつツワモノだなって思ったら、ロマンポルノで有名な男優さんなんですってね。私はそんなこと知らなかったから、すげーことするなと思って。そのシーンだけは鮮明に覚えてるわね。
――ロマンポルノへの出演に改めて感じることは。
カルーセル:いまのニューハーフはあんな映画撮れないわよね。日活も大したものよね、私を使って作ったっていうのは、すごいことだと思いますよ。いま考えるとね。私が裸になったからって、興行収入に結びつくかなんてわからないわけだから。それも一流の監督さんを使ってね。
――今度はぜひ麻紀さんが監督で。
カルーセル:そうね、いいわね。もともとダンサーだったし、他の人とは違った目線で女をキレイに撮れるかもね。ちゃんとしたスタッフさんについてもらわないと絶対にできないけど。監督なんてやると男に戻っちゃうかもね。こら、もっと出さんかーい! って(笑)。
<TEXT/望月ふみ>
『カルーセル麻紀 夜は私を濡らす』4月4日(火)DVDリリース
(C)1974 日活株式会社望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi


