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清純派・波瑠は“ズルい女”になれるのか【あなたのことはそれほど 他】

スナイパー小林の2017年春ドラマはこれを観ます!Vol.3】  いよいよ春ドラマが開幕。数ある作品から事前情報をもとに、気になった6作品をピックアップしてみました。 ●貴族探偵 4月17日(月)21時スタート/フジテレビ系 出演:相葉雅紀、武井咲、生瀬勝久、中山美穂、井川遥、仲間由紀恵
「貴族探偵」公式サイトより

「貴族探偵」公式サイトより http://www.fujitv.co.jp/kizoku/

 探偵でありながら一切、推理をしない貴族探偵(相葉雅紀)。上流階級出身ということ以外、本名、職業、年齢などパーソナルな情報を明かさない彼が、運転手やメイドたちを使って事件を解決へと導いていく。

豪華キャスティングが吉凶どちらに出るか?

 祝・月9放送30周年のスタートを切る本作品。出演者のラインナップを見ると、「大河かよ!」と見間違うほど主役級の俳優陣が揃っているのが話題だ。  中でも注目なのは、中山美穂ことミポリンの月9復活。最近では“辻仁成の元嫁”“やたらパリに詳しい”“離婚早々、クリエティブな彼氏がいた”とプライベートばかりが話題に上がっていたけれど、ミポリンは90年代を代表するトップアイドルだった(彼女のデビュー曲『C』はいまでも私のカラオケの十八番)。彼女の月9代表作といえば「君の瞳に恋してる!(1989年)」だろうか。女同士で都内の高級賃貸物件にルームシェアしていたシーンが印象的だった。  演技では思い切り大胆なのに、プライベートになると控えめでトークも苦手そうなミポリン。ちょっと薄幸さを漂わす彼女が、どんな風にメイド役を演じるのか? WAKU WAKUさせてほしいものである。  肝心のストーリーに関しては、「上流階級」「探偵」というキーワードだけ聞くと「IQ246~華麗なる事件簿~(TBS・2016年)」と重なる。あの作品では主演の織田裕二が驚くほど濃いキャラで挑んできた。事件解決云々よりも、独特な話し方や身振りに目が行ってしまったことを思い出す。当時、人気絶頂だったディーン・フジオカの出演もかすみ、胸焼けするほどの濃さを醸し出していたので……ね。  そして今回の主役は嵐の相葉雅紀。彼で月9といえば「ようこそ、我が家へ(2016年)」のちょっと頼りないお兄ちゃん役がズッポリとハマっていた。本人の人の良さがにじみ出ていたんだろうな。彼のビジュアルから考えても、ストーリー潰しにならないほどの“やや貴族”ぶりで、他共演者を引き立てる演技を期待したい。
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清純派が演じる“ずるい女”
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