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服はシルエットより色合わせ。「3色ルール」で劇的におしゃれに!

色が増えるとコーディネートは難しくなる

小林:そう、そういうこと。カオリちゃんはそういうふうに色を意識してコーディネートを考えたことある? カオリ:ありません。そんなこと考えてませんでした。
赤とネイビー

画像:WEAR

小林:では、今日からはそれをまず考えてね。で、そのためには、あらかじめ自分が買う色を決めておくことが大事です。自分がこれからはネイビーと白と赤を集めるって決めたら、それだけを買っていくの。 カオリ:ほかの色は買っちゃだめなんですか? 小林:買ってもいいけど、あんまりたくさん色を持ってしまうと、ワードローブが増えるし、なによりお金がかかります。 カオリ:たいした給料じゃないので、お金はかけられないです。 小林:そうでしょ? だったら、買う色をタイトに決めておくことが大事。 カオリ:私、柄物が好きなんですけど、柄物を買うときにはどうしたらいいんでしょうか? 小林:そのときは、自分が選んだ色が入っている柄物を買ってください。つまり、自分でネイビー、赤、白を買うと決めたら、ネイビー、赤、白で構成されている柄を選べばいいのね。 花柄カオリ:じゃ、それを探すってことですか? 面倒くさくないですか? 小林:おしゃれはそもそも面倒なんです。けれども、それをやったから、おしゃれに見えるんです。それで、3色がうまくできるようになったら、似たような色合いの、つまりスタバみたいならスタバみたいな、マクドナルドだったらマクドナルドみたいな色合いの色を足していけば、4色以上になってもきれいに見えます。 カオリ:それ、難しそう。 小林:そうです。難しいです。ブランドは最初から色を決めて服やバッグ、ときには靴までつくるから色を揃えるのは簡単だけれども、いろいろなところで買って、しかも時期もまちまちで色を揃えてくるって、至難の業です。それは私だって難しい。

流行やシルエットよりも色合わせが大事

カオリ:そうなんですか? 私、色より今何が流行ってるかとか、そういうのが大事だと思ってました。 小林:例えば? カオリ:今はガウチョパンツが旬だとか、ロングのカーディガンだとか、そっちがおしゃれに見えるって思っていたかもしれません。 小林:どんなに新しいものを着ても、色合いが変だったら、おしゃれには見えません。ファッションって、やっぱり色の表現だから、色が変だと、見る気もしないですね。 ⇒【YouTube】はコチラ WOMEN’S AND MEN’S CRUISE COLLECTION 2017 https://youtu.be/Hg8HiK4MUGE (※3色ルールの見本だと小林さんが言う、ボッテガヴェネタの2017年クルーズコレクション) カオリ:そうか。だからいつもなんか変なんですね。そのほか色に関してほかに気をつけることはありますか? 小林:自分で色を決めたとしても、白と黒は洋服にとっては重要な色なので、持っていても構いません。例えば白だったら、白シャツっていうのは制服に使われる色だし、黒だったら喪服やリトルブラックドレスがそうだけれども、何かオフィシャルな感じの場にふさわしい色とされているから、避けることができない。 カオリ:そうか。じゃあ、私はネイビーと白と赤のトリコロールが好きなんで、これからはその3色を集めます。でも、黒もあってもいいんですね。 小林:いいです。ただ、着るときはやはり3色以内でね。 カオリ:わかりました。じゃあ、白と黒とネイビーとか、そんなふうにすればいいんですね。じゃあ、これからは自分が決めた色のものをまずは買い集めていきたいと思います! <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 小林直子【小林直子】 ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。5月14日に新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』を発売。ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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