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三上博史が“トランプみたいな男”を熱演。ストイックすぎる役への向き合い方

 常に革新的なドラマを世に放つWOWOWの社会派ドラマ「連続ドラマW 社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」が放送開始。 http://youtu.be/TD9VdIc3YFU  日本を代表する伝統ある巨大新聞社が、外資へ身売りを画策するという衝撃的なストーリーが展開する本作で、三上博史さんは物語の主人公である外資系企業の日本法人社長・青井を演じています。  ドナルド・トランプを彷彿とさせる暴君に扮している三上さんに役づくりについて伺いました。お話の中には名作『スワロウテイル』にまつわる秘話も。
三上博史さん

三上博史さん

今の世相を反映した作品

――脚本を読ませていただきました。三上さんの演じられる青井が楽しみです。 三上:僕はいつも原作があれば原作から入っていきます。本作の原作は、堂場瞬一さんの小説ですけど、物語の主人公が、身売りする側から交渉相手の青井に変更されたバージョンなので、今回は脚本から入りました。こういう切り口の作品なんだとすごく新鮮でしたね。  報道というのは王道のジャンルだし、僕自身も『ストレートニュース』(2000)でプロデューサーをやったりしてきましたが、今の世相を上手く反映させた作品になっています。報道という大きな世界が舞台ではありますが、結局は僕たち自身(視聴者)が身につまされる、突きつけられるものになっていると思います。
「社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」より

「社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-」より

――青井は非常にカリスマ性のある人物です。どの辺を意識して演じましたか? 三上:今回は、信念に対する純粋性で行けた気がします。そこを突き詰めて、ちゃんと理論武装する。きちんと青井の立場で考えることをやっていくと、おのずとキャラクターが出来上がるので、カリスマ性がある云々といって、あまり外側から付け加えることはないです。身振り手振りとして表れるものがあるとすれば、それはおのずと出たものです。
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役は日常から染みついてくる
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