この“変な日本語”があまりにもよくできているために、同じハーフのモデル仲間からは「楽屋では普通にしゃべっていた」なんて暴露されたこともあるようです。
とまあ、テレビを観ているこちらだって、滝沢さんひとりの力であそこまで絶妙に言語をズラせるはずはないと思いながらも、その表現の仕方がチャーミングなので面白がっているんですけどね。

所属事務所・スターダストプロモーション公式サイトより http://www.stardust.co.jp/section1/profile/takizawakaren.html
だからでしょうか、“変な日本語”ネタをやり終え、共演者が笑っているのを確認したあとに
軽く吹き出すような仕草を見せることがあります。あからさまに「ネタです」と言えない代わりにほのめかしているようにも思える……。
真意はともかく、これのおかげで滝沢さんの話芸に型が生まれているのですね。おバカを垂れ流しにせず、“とりあえず今日はここまで”といった具合に句点を打つ。ここにも滝沢流のメリハリがうかがえるのです。
というわけで、この4月からはEテレ『NHK 高校講座』のベーシック国語に生徒役で出演している滝沢さん。でもこれをきっかけにまともにしゃべり出したら悲しいので、あんまりマジメに勉強してほしくないなぁ。
<TEXT/沢渡風太>