「あえいうお」で顔が若返る!アナウンサー式“老けない発声法”
顔のたるみ、気になりますよね。そんな中、ふいに思ったのですが、アナウンサーの方って皆さん、鼻から下の「口半身」がとてもシュッとしていませんか? しっかり口を開いて大きな声で発声するとアンチエイジングになるのかもしれません。
ということで、人気アナウンサーさんにとても簡単で即効性のある方法を教わったので、皆さまにもご紹介したいと思います。
教えてくれたのは、元文化放送の人気アナで、現在はフリーで活躍している上野智広アナ。1991年から、野球やMLBなどのスポーツ中継を実況を務めた大ベテランです。
男性ではありますが、そこらの若手女性アナウンサーよりも顔や口角まわりの動かし方をよくわかっているはず。何しろ2試合連続で実況…つまり、3時間話しっぱなしを2回繰り返す日もあるほどだそう。のどは疲れないのでしょうか?
「正しい方法で声を出すとラクなので全く疲れないし、声も枯れないんですよ」と上野アナ。のどを使うのではなくて、おなかを使うから疲れないのだとか。疲れなければ、かなり長く話し続けることができそうですから、“顔半身”の運動になりそう。
「そうですね。顔を動かしているせいか、アナウンサーのほとんどは、年齢より若く見えますね」(上野アナ、以下同)
ぜひ秘訣を知りたいです! ラクに発声するには、なによりも正しい姿勢でいるのが大事ということなので、まずは姿勢から教わりました。
(1)尾てい骨の上にお尻を載せるようにして、少し浅めに椅子に座る。背骨はつむじから引っ張られる感じでまっすぐ上に向かって伸ばす。
「人形のマリオネットが上から糸でつりさげられているようなイメージを持つと行いやすいですよ」
(2)肩は力を抜いてリラックス。足も力が入らないちょうどいい広さに開く。
「目的は声を出すことなので、体に余計な力が入らないよう、体幹以外はラクにしましょう」
(3)顎を少し引き、呼吸は腹式呼吸で行う。5メートル以上先をまっすぐに見つめ、息を吸いながらおなかを膨らませ、次に吐きながら、おなかをへこませる。
「本当はもっと長い方がいいんですよね。スペースにもよりますが、出来れば10メートル以上先に向かって行うとベターです」
目は常に笑顔を心がけるのも大きなポイントなのだそう。
「腹式呼吸は慣れないとやりづらいかもしれないので、コツをつかむために寝転んで、背中を平らにした状態で練習するのもオススメです」
続いて、声の出し方です。その前に、まずは日本語について解説してもらいました。
「そもそも、日本語は母音と子音の組み合わせで50音を発音しています。私たちは普段、母音を口の形で、子音を舌の位置で調整しているんですね。つまり、ア行の『あいうえお』はすべて舌の形が同じで、口の形がそれぞれ違います。
一方、『あかさたな』は、口の形がすべて同じで、舌の位置が違うんです。一回で50音すべての発声法を覚えるのは難しいので、今日は母音の勉強をしましょう」
上野アナによると、「あ→え→い→え→う→お」の順に口を開けると、感覚をつかみやすいというので、この順番で教えてもらいました。
<あ>
正しい姿勢で座ったら、まずは笑顔になってから、おもいっきり大きく口を開ける。大きく息を吸い込んだら、息を吐き出しながら大きな声で「あー」と言う。
「ポイントは、とにかく口を大きく開くこと。限界だと思った大きさから、さらにもう一段階大きく開けて、5メートル以上(できれば10メートルくらい)先にいる人に届くよう、大きな声を出しましょう。げんこつが口に入るくらいに大きく開けるイメージで行いましょう」
<え>
「あ」の口の大きさをキープしたまま、口角を真横に開いていって「え」を作る。目は引き続き、笑顔をキープ。
「『え』を作るときは舌が浮きがちになるので、舌を口の下側につけたままにするのがポイントです」
<い>
「え」の状態から口角をさらに真横に引っ張っていき、「い」を作る。
「『え』で口を最大限に横に開いたつもりのところから、さらに横に開きます。感覚をつかむために、『え』の形から指を使って唇を引っ張ってみてもいいでしょう」
<う>
一度「え」の形に戻ってから、「う」を作る。「え」の状態からチューをするイメージで、唇を突き出しながら「う」に。
「『う』は、日本人なら割と作りやすいと思います」。
<お>
「う」の形から唇を上下にのみ開いていって、「お」を作る。
「全方向に開くのではなく、あくまで上と下にのみ開きましょう。結構力が入りますが、力を抜いてラクに開くイメージで」
まずは正しい姿勢から
アナウンサー式・正しい座り方
「あいうえお」だけで顔UP!
アナウンサー式 口の開き方「あ・え・い・え・う・お」
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