夫の心無い一言で「不倫してやる!」と思ったカナコさん。そうはいっても相手がいないため、当時流行っていたSNSで探すことに。次々に出会いが舞い込んできたそうですが、真剣に恋愛できるような相手はいないのが現実。「やっぱりドラマの中の世界」とあきらめかけたとき出会ったのが、トラック運転手のAさんでした。
「見た目はゴツくて怖そうなのですが、優しくてまっすぐな性格に惹かれました。3度目のデートで『真剣に付き合ってほしい』と言われて、本気の不倫が始まりました」

「家庭は壊さない」という約束の下、Aさんの平日休みにだけ逢瀬を重ねていたふたりですが、高まる気持ちとともに行動はエスカレート。彼のひとり暮らしのアパートへ入り浸ったり、連休は旅行へ出かけたりと、気づけば毎日一緒に過ごすように。そんなカナコさんに不信感を抱いたのは、ほかでもない夫でした。
「『おまえ最近きれいになったな』って、数年ぶりに求められました。断れば怪しまれると思ったので応じましたが、その後も、昼間の行動や、新しい服や下着をチェックするようになってきたんです」
このままではバレる……。不安を感じたカナコさんは、とんでもない行動に出ます。
「Aさんと、ある女性を家に招いて、夫に会わせたんです。『最近よく会っていた学生時代の友人が、ご主人と遊びに来た』という設定で、“私の友人でAさんの妻”役は、
友だちをレンタルできる会社で頼んだ女性。
その場で、レンタルの人から私に『Aさんの仕事を手伝ってほしい』と頼んでもらい、夫公認で転職したことにしました。夫はすっかり信じ込んで、今では帰りが遅くても、泊りで出てもまったく疑われません」
仕事と偽って家を空け、堂々とAさんとの愛を育んでいるというカナコさん。
「友だちレンタルは、キレイな人に来てもらったんです。『きれいな妻をもつAさんが“不倫もできないようなブス”に間違った気を起こす心配はない』って夫に思わせるために。夫婦のフリをする二人にヤキモチは焼きましたけど、それがかえって愛情を深めたかもしれません(笑)」
カナコさんとAさんの行く末は、映画のような展開を迎えることになるのでしょうか……?
<TEXT/千葉こころ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中