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DV夫の借金500万円のため、ザリガニ釣りに野草料理で節約したけれど…

 近年、女性の貧困が問題となっています。女性は、男性にくらべて、契約・派遣社員などの非正規雇用の割合が多いですが、統計によると、非正規雇用の女性の48.9%が「ワーキングプア(年収200万円以下の貧困層)」の範囲に入る結果になりました。(※)

 実際に貧困状態におちいった女性の声を聞いてみました。

18歳で結婚。夫には500万円借金が…



 現在はシングルマザーとして子どもを育てている桃香さん(仮名・38歳)は、10代で妊娠・出産をし、22歳で離婚を経験しています。現在も決してラクとは言えませんが、資格を活かした仕事に就けたことや母子手当てによって人並みの生活はおくれているそうです。

母親と子供たち

写真はイメージです

「子どもを私だけの手で育てるのは大変だったけど、旦那がいた時の方がぜんぜん生活が苦しかった」そうあっけらかんと笑ってみせる桃香さん。実は、結婚していた当時18歳から22歳までは驚くほど貧しかったのだとか。

「旦那は私より10歳年上で、ウブな17歳だった私は『大人の魅力だわ』なんて勘違いしてコロっと手籠めにされちゃった。でも、親が厳しくて交際を許してくれなかったから、高校中退してそのまま家出。彼のワンルームのアパートに転がりこんで愛の同棲生活をスタートさせたの。それが地獄の始まりだったな」

 同棲を始めて3カ月で妊娠が発覚し、桃香さんは18歳になるのを待って籍を入れました。彼もトラックの運転手として忙しく働く日々。

 しかし、一緒に生活するにつれ、とにかく彼にお金がないことに気づき始めたのです。月の生活費は食費含めて1万円弱。光熱費や水道代は引き落としでしたが、口座にお金がないため止まることもしばしば。大きなお腹を抱えながら、公園まで水を汲(く)みに行ったりロウソクで夜をしのいだり……完全なるサバイバル生活をしていたそうです。

公園水飲み場

写真はイメージです

「よくよく聞いてみたら、彼は莫大(ばくだい)な借金があって……。その総額、なんと500万円! 当時、妊娠中で働けなかった私からすれば本当に途方もない数字。さすがにめまいがしましたね」

 しかも、それは彼が独身時代に夢中になっていた90年代に活躍した某5人組アイドルのおっかけのしすぎで作った借金だったとか! コンサートのために全国をまわり、CDやらグッズやらを買い漁ったがためにできた借金……しかもその間、まったく仕事をしていなかったのだから、当然と言えば当然ですね。

野草料理や、ザリガニ釣りに公園で水くみ



 その借金を「頑張って一緒に返していこう」と言われた桃香さん。その瞬間は絶望に打ちひしがれたそうですが、それでも小さいことからコツコツと……と考え、前にも増してサバイバル生活に力を入れました。土手に生えていた野草を使った料理を編み出したり、ザリガニを釣ったり。懸賞に応募しまくって米やレトルト食品を当てたり。

ザリガニ 当時流行っていた電波少年に出ている芸人並みのハードな日々をおくっていた桃香さん。その努力をあざ笑うかのように、彼はさらに借金を膨れ上がらせました。

「彼の趣味は車とギャンブル。明日の米にも困る生活なのに、毎日仕事が終わったらパチンコ。当たればいきなり30万くらいのカーナビを買ってきたり、車のカスタム費にまわしたり……。借金は利息を払うのに精いっぱいで、頑張っても頑張っても減らなかった」

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そしてDVが始まった…彼女の命綱になったものは

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