40歳すぎたら“抜け感”は貧相…大人美容でやるべき&やめるべきこと
生まれ持った美に左右されるのは若いうちだけ、大人になったら美は自らアップデートすべき――。そう提言する書籍『大人美容 始めること、やめること』は、美を枯渇させないための指南書です。
著者はキャリア30年を誇るスタイリスト・地曳いく子さん(1959年生まれ)と、女性誌などでお馴染みのヘアメイクアップアーティスト・山本浩未さん(1964年生まれ)。
2人が口をそろえて言うのが、「黒魔術(美容医療)に手を出しても、最後はその後のお手入れ次第。白魔術(毎日自分でできること)で効果は違ってくる」ということです。そして、むやみに若返りを目指すのではなく、「高級ドライフルーツ」を目指そうというわけです。
本書では、大人がやるべきことを、ヘア編、メイク編、スキンケア編の3章に分け、最後に「ちょっと先のキレイを育てよう」というアドバイスがまとめられています。
まずはヘア編。男女問わず人気なのが「エア感・抜け感」といわれるフワッとした髪型ですが、これが「大人には難しい」って知っていましたか。
私も40歳を過ぎた頃から髪にコシがなくなったり、髪そのものが減ってしまったり、悲しい現実を突きつけられました。その上で「エア感・抜け感」をオーダーしたら洒落じゃなく頭がスカスカになってしまいます。
大人が意識すべきなのは「きちんと感」だと2人は言います。無駄に後れ毛や無造作ヘアをつくってみても、生活に疲れていると勘違いされるのがオチなのです。
「大人の素顔はメイクをした顔」と本書がいうように、大人のメイクは社会生活を送るうえでも重要です。
ここで気をつけたいのが、おいそれと流行に乗らないこと。原宿系に見るような「夢見るお人形ブランド」に憧れる気持ちはわかりますが、あのフワフワ感やキラキラ感は大人の事情などちっとも考えていないのです。
大人は何よりも「清潔感」が重要で、清潔感を演出するには「白・黒・赤のメリハリをつける」ことだそう。本書で挙げているコツのごく一部をピックアップすると…。
・白はズバリ肌。年輪を重ねた肌は、ファンデーションのみでは不十分。プライマー(化粧下地)は必須、ハイライトも駆使しよう。
・黒は眉やまつ毛、アイライン。大人は「増やす」のではなく「整える」つもりで、眉やまつ毛の隙間を埋めていく。
・赤はリップやチーク。チークは頬骨に沿って入れるのが定説みたいになっていますが「これが大人をダサく見せている原因のひとつ」。目の下の三角ゾーン(下図のピンク部分)に入れるのが正解だそう。
大人の髪形は、抜け感でなく、きちんと感で
下地は必須、チークは目の下に
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