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DNA親子鑑定 自分の子じゃなかったらどうする?【男性にアンケート】

 昨年末に芸能界を震撼させた大沢樹生さんの「息子は実子ではなかった」発言。現在でも「鑑定書を見た」「いや見ていないはず」と双方のコメントは平行線のまま。 親子 そして先日、大沢さんに女児誕生というおめでたい話題が出る一方、喜多嶋さんの“元カレ”だという人物から「自分が父親かもしれない」というコメントが発表されるなど、まだまだこの騒動は泥沼を抜け出せなさそうです。  さて、一見自分とは無縁なものに思える親子鑑定ですが、一般的にはどう認識されているのでしょうか。そこで女子SPA!総研がアンケートを実施しました。 <30~40代・既婚(妻子あり)男性100人に聞きました> 話題のDNA親子鑑定、してみたいですか? 【Q1】親子鑑定をしてみたいですか? ●疑念がまったくないので、したくない 79% ●好奇心から、してみたい 12% ●疑念はあるが結果をしりたくないので、したくない 6% ●疑念があるので、してみたい 3% 【Q2】鑑定の結果、「親子関係0%」と出たらどうしますか? ●墓場まで持っていく 27% ●信じない 18% ●その他 18% ●離婚して子供は相手に託す 17% ●再鑑定する 15% ●離婚しないが別居 3% ●離婚して子供は自分が引き取る 1% 「したくない」が8割を占めるという結果に。理由をみても「子供が自分にそっくりだから必要ない」(49歳/岐阜)「妻が不倫などするわけないから」(44歳/三重)と信頼の絆が深い家族が多い様子です。  また、「したい」派の理由をみても「疑念などは全くないですが好奇心から一度体験してみたくて」(47歳/大阪)「物は試しに」(41歳/愛知)など、好奇心からくるものばかり。なかには「真実を証明したいから鑑定したい」(36歳/福岡)という意見もありましたが、ごく一部という結果でした。  少し意地悪な「親子関係0%と出たらどうしますか?」という質問には「墓まで持っていく」「信じない」などの項目が上位を占め、泥沼離婚に持ち込む人は少なそうな印象です。  そもそも、「遺伝子鑑定」とはいったいどのようなものなのでしょうか? 信憑性やその実態を認定遺伝カウンセラーの四元淳子氏に話を伺いました。

DNA親子鑑定は「医療行為」ではない

――実際に親子鑑定に携わることはありますか? 「遺伝性の病気の診断のために親子の情報が必要なことはありますが、血縁関係を証明するための鑑定には関わったことがありません。というのも、日本人類遺伝学会の方針もそうですが、医療の領域では“親子鑑定”は医療とみなされていないからです」 ――親子鑑定は「医療」ではないゆえ、医療機関ではなく民間の検査会社が行っているんですね。 「そうかもしれません。以前アメリカの検査会社が妊婦さんに向けて『パートナーの髪の毛から、本当に子供の父親かどうか調べます』といった広告が問題になったことがありました。検査へのアクセスが下がる一方、解決し難い社会的なトラブルに発展することが増えたのが原因です。とはいえ、鑑定を法律で禁止するわけにもいかないでしょうから、今のところ学術団体が否定的な姿勢をとる以上のことにはなっていないのですが……」  親子鑑定とそれにまつわる倫理問題は、いかなる場合においても切り離せないもので、それゆえ線引きができる日は遠いかもしれません。今でこそ、親子鑑定が民間レベルで依頼できますが、その後当事者たちのキャパシティを超えて泥沼化するケースの方が多いようです。 【調査概要】 全国の30代・既婚(妻子あり)男性100人にインターネットでアンケート 調査日:2014年2月6日 調査主体:女子SPA!総研 調査機関:リサーチプラス <TEXT/井上こん PHOTO/クリスティーナKuodiene> 【四元淳子さんプロフィール】 鹿児島県出身。神戸市外国語大学を卒業後、全日空、地方テレビ局を経て、全国に151名しかいない「認定遺伝カウンセラー」に。現在、昭和大学病院で、周産期と遺伝性がんの遺伝カウンセリングを行いながら、母校のお茶の水女子大学大学院で非常勤講師として講義を受け持つ傍ら、臨床遺伝関連の研究にも取り組む。
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