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小林麻央さん報道ではわからない“最期は家で”の現実を、体験家族に聞く

 6月22日に亡くなった小林麻央さんが選んだ在宅医療(在宅療養)。最後は家で過ごしたいという人が増えていますが、麻央さんほどの家族愛と資金力がなくても、実現できるのでしょうか?

麻央さん

「贈り物の時間」と題された麻央さんのブログより(2017年6月7日)

 そこで、肝臓がんだった姉の在宅療養をサポートした盛田恵美さん(仮名、40代)に体験談を取材しました。数年前に41歳で肝臓がんにより死去した姉は、最後の4ケ月間、自宅に戻っていたそうです。

 麻央さんの件で報じられた専門家のコメントは、「訪問診療でも、入院に近い緩和ケアなどが受けられる」「最後に家族とすごすのはいいこと」という内容が多く、盛田さんも「基本的にはそうだと思います」。

 ですが、報道ではわからないシビアな現実もあった、と言います。

本人の希望でなく、医者に勧められることも



 麻央さんは強く希望して自宅に戻ったとされますが、盛田さんの場合は医者からの申し出でした。

「担当医に私が呼ばれて、『もう病院にいてもやれる治療がない。ご家族と過ごしたほうがいいのでは』と言われました。治る見込みがある人のためにベッドを空けてほしい、という病院の本音もあるでしょう。姉が“見捨てられた”と思わないよう、周りは気を使いましたね」

医療

美談ばかりじゃなく、モメごとも起きる



「みんなが麻央さんやその家族のように“できた人間”じゃないですからね、モメごとも起きます」と盛田さん。姉と同居していたのは、夫と子ども2人で、盛田さんは時々手伝いに通っていました。

「例えば、姉のダンナが1年ぶりに友達と飲みの約束をしたんですよ。その日は私もいたし、たまに息抜きしないと壊れちゃいますよね。
 ところが姉は、『私がしんどいのに、飲みに行くわけ?』と激怒。その気持ちもわかるけど…1年我慢したんですよ? モメる両親の横で、子どもが泣きわめいてゲロ吐いちゃって…わりと地獄絵図だな、と思いましたね。

 また、姉は身体がつらすぎる時、子どもが寄ってきても『あっち行ってて』みたいになることも。仕方ないですよね」


 そんな現実がありつつも、「全体的には家族で過ごせて良かった」と言います。

「何も治療してない」という不安…インチキ療法に要注意



 抗がん剤・放射線などの治療をせず自宅にいると、本人が「死を待つだけ?」と絶望する心配はないでしょうか?

「あります。それで、うちは丸山ワクチンを打ってたんです。

 丸山ワクチンを供給している日本医科大の説明会に行って感じたのは、効果はわからないけれど副作用もないようだし、20本・40日分で9000円+税と安い。

 親は『そんなの気休めだ』と反対でしたが、月9000円で気が休まるならいいじゃないですか?

 実際、姉は“在宅ホスピス”じゃなく“家で治療をしている”と感じて希望を持てたようです。

 ただし、不安にかられてバカ高いインチキ療法に引っかからないように。うちも一時期、アガリスクとフコイダンのサプリに月10万円も使っちゃって、後悔してます…」

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死の直前、驚くほど元気になった

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