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小林麻央さん報道ではわからない“最期は家で”の現実を、体験家族に聞く

40歳以上だと介護保険サービスが使える

 高齢者のイメージがある介護保険ですが、末期がんなど16の特定疾患の場合、40歳以上だと介護保険サービスが受けられます。 「私も初めて知りましたが、これは助かりました。ヘルパーさんにお風呂に入れてもらって、姉は『お姫さまになったみたい』と喜んでいました。  医療保険の訪問医療・訪問看護と、介護保険サービスを併用できたから乗り切れた。もし姉が40歳未満で、全部自費でヘルパーさんを雇ってたら、家計が破綻したと思います」

死の直前、驚くほど元気になった

 お姉さんは亡くなる1ケ月ほど前、驚くほど前向きで元気になったとか。 「病気を他人に知られたくない、と引きこもっていた姉が、『もう隠さないで、外にも出ていく』と言い出したのです。そして、点滴パックを背中にしょったまま、なんと子どもの運動会を観にいけたんです」  しかしその後しばらくして、自宅で倒れて病院に運ばれ、亡くなったそうです。  「倒れたとき家族は仕事と学校に行ってて、訪問診療の医師を呼んでくれたのはヘルパーさんでした。もし誰もいない時に倒れていたら…と思うとゾッとします。  24時間誰かが家にいられないなら、そういうリスクがありますよね」  シビアな現実もある在宅医療ですが、「一時的にでも元気になれたのは、やっぱり自宅にいたおかげだと思う」と盛田さん。病状や家族の状況が許すなら、ひとつの選択肢になりそうです。 <TEXT/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
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