子宮内膜症や不妊のサインかも!「かかと」が教えてくれる体の不調
サンダルを履く季節になると気になるのが、かかとの角質。ガサガサしていたり、ひび割れていたりすると、サンダルを履くのを躊躇してしまいますよね。
そんなガサガサかかとは、角質のケアが足りないことが原因ですが、そのほかに、体の不調を表すサインかもしれないんです。「Confianza せき鍼灸院」を主宰する、セラピストの市野さおりさんに話を聞きました。
リフレクソロジー(反射学)では、かかとは骨盤腔内の反射区(各器官や内臓につながる末梢神経の集中個所)と考えられているそう。
「角質がたまって皮膚が硬化したり、色が悪かったり冷たかったり、水虫や皮むけなどでかかとが乱れた状態になっていると、生理不順や生理痛の悪化の他、不妊、子宮や卵巣の腫瘍、便秘、内臓脂肪過多、術後や産後の腸間膜などの癒着が予想されます」(市野さん、以下同じ)
実際に市野さんの鍼灸院を訪れた女性で、かかとがガサガサだったりひび割れしたりしている人は、子宮内膜症を抱えている人が多いのだとか。それに次いで多いのが、内臓脂肪過多、冷え、便秘、むくみで悩んでいる人なのだそう。また、かかとの内側だけが硬いのは、生理痛、生理不順、不妊などに悩む女性に多く見られる特徴とのこと。
かかとがガサガサで硬くなっていたら、どのようにケアしたらよいのでしょうか。硬い角質ができたかかとを放置することは、絶対にやってはいけないと市野さんは指摘します。今はきれいなかかとの人も、予防策としてぜひ参考にしてみてください。
市野さんがおすすめするかかとケアは次の5つ。
足の冷えは角質やガサガサかかとにとって大敵。
「夏は入浴をシャワーだけで済ます方が多いですが、お風呂場でバケツを用意してできる、足浴がおすすめ。髪や体を洗いながら、足はお湯をはったバケツの中に入れておけば、足浴もラクラクできます」
入浴剤やハーブ、お茶、塩などを加えて、相乗効果を狙うとさらに良いでしょう。
かかとは他のパーツに比べて硬い部分なので、あぐらになって足裏を押すより、正座を崩した“女の子座り”の状態でかかとを押す方が力が入れやすく、かかともほぐれやすいそうです。その際、足裏だけでなく、足のかかと側の側面部分もほぐしてください。
また市野さん曰く、「爪先から血液を心臓に戻すのに、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を担います。ふくらはぎが衰えると血のめぐりが悪くなりかかとも乱れます」。そのため、足指とふくらはぎのマッサージを重点的に行うのも良いそう。
角質をやわらかくするには、尿素が20%程度配合されたもクリームでケアすると角質がやわらかくなるそうです。一番やってはいけないのは、やすりでかかとをケアした後、そのまま放置すること。
「やすりをかけてもいいのですが、その後は石鹸できれいに洗い、入浴や足浴後にオイルやクリーム、乳液などで保湿ケアを行わないと、翌日にはもっと頑固な角質ができてしまい、逆効果です」
リフレクソロジーでかかとが意味すること
ガサガサ&コチコチかかとのケア方法
1. 足浴
2. 足指&ふくらはぎセルフマッサージ
3. 尿素配合のクリーム
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