本書はご親切に「不倫がバレない究極の方法はあるのか」という章も設けています。不倫を不倫でなくする究極の方法は「自身の不倫を配偶者公認にしてしまう」こと。
この場合、片方だけが不倫していると不公平感が漂いますので、夫婦がお互いに不倫をして自宅に戻り「やっぱりあなた(おまえ)が一番だよ」と言い合うのが幸福な不倫=プレイかもしれません。かなりのギャンブルというかリスクも伴いますが…。
ちなみに、不倫がもっともダメージになる職業は、本書によると公務員。税金から給料をもらっている立場上、不倫自体が懲戒処分などの対象になるそうです。
2015年には「埼玉県警の男性警察官が不倫相手との生活費を工面するために強盗殺人事件を起こした」という実例や、2013年には「滋賀県警の男性警察官が不倫相手に捜査情報を漏らした」などというサスペンスドラマさながらの実例も。両男性とも人生を棒に振ったのは言うまでもないでしょう。
女性のみなさん、公務員の男性と不倫すると騒ぎが大きくなるので、避けたほうがいいですよ。

※画像をクリックするとAmazonのページへジャンプします。
それから、クリーンな生活を送っているのに不倫トラブルに巻き込まれてしまうケースも。「オレオレ詐欺」ならぬ「不倫詐欺」が横行しているというのです。
「騙される人の多くは成人の息子がいる母親」と本書。息子と名乗る男から電話で「不倫相手を妊娠させてしまった」などと告げられ、巧妙にお金を引き出されてしまうのです。不倫をでっちあげられた息子も災難ですが、信じてしまう母親も憐れです。
<TEXT/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
X:@morimikixxx