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真木よう子『セシルのもくろみ』みたいに女性誌の裏ってギスギスなの?

 女だらけの職場って、端から見るとギスギス感が面白いのですが、実際体験してみると大変なことばかりです。
セシルのもくろみ

セシルのもくろみ フジテレビ公式サイトよりhttp://www.fujitv.co.jp/Cecile

 ドラマ『セシルのもくろみ』(木曜夜22時 フジテレビ系列)は、女性誌などに連載を多く持つ唯川恵の小説が原作でもあり、女性たちの人物像などリアルさがあって、共感するところもあるのではないでしょうか。  過去にティーン向けファッション雑誌の編集をしていた筆者の経験を元に、実際の業界について、ドラマと比べつつご紹介します。

本当に、ダサい人が変身できる?

 春日部に住むフツーの主婦・宮地奈央(真木よう子)は、ファッションにも興味がなくどちらかというとダサめな女性でした。それが、ある日、ライターの沖田(伊藤歩)から読者モデルにスカウトされます。自分とはかけ離れた世界を拒否しますが、そのうち持ち前の負けず嫌いとやる気を発揮して、少しずつ変化していくサクセスストーリー。
 女性誌の世界では、専属モデルの下に読者モデルという一般枠があります。主に読者の方が、モデルの応募や企画内での参加者での応募、まれに開催している雑誌でのオーディションなどで集まってきます。中には、すでにモデル事務所に所属していますが、仕事が少ないので専属目指して売り込みをし、この「読者モデル」枠をもらったりするモデルもいます。  ドラマのようにスカウトされることは稀かもしれませんが、「オーディションに参加して!」という声の掛け方なので、まったくない話ではありません。最近は、ネットですでに人気者だったりする一般女性に雑誌の方から「読モしませんか? この企画参加しませんか?」と声をかけるパターンもあるぐらいです。  ただ、根本的にオシャレが好きとかそういった素質がある人に声をかけるので、やっぱり、宮地ほど無頓着(むとんちゃく)でダサい女性をスカウトするのはドラマらしい話だと言えるでしょう。なにはともあれ、編集長の好みが強く反映されるのは事実なので、気に入られることが重要です。
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ドラマにはファッションライターあるあるが満載!
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