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真木よう子『セシルのもくろみ』みたいに女性誌の裏ってギスギスなの?

ファッションライターの現実ってどう?

 ファッション誌以外でライター業をやっている人やベテラン勢だと、「●●な企画があって、それの取材をお願いします」という依頼が編集者からありますが、ファッション誌となると「企画10本出して!」と内部の編集者から依頼されます。それが通ってから初めてお仕事のお話です。  雑誌にもよりますが、純粋に「書く」行為だけではないので、編集ライターに近い存在でしょうか。なので、ドラマで描かれるように沖田が宮地を育てて何でも屋化するのは、自分へ返ってくるものに期待しているわけです。  元々、女性誌で読者モデルをしていて、特技や守備範囲を研究しまくりネタを持っているという人がその雑誌のお抱えライターとして活躍していることが多いようです。読モとしてはブレイクしなかったものの、ネタが豊富なのと微妙に見てくれがいいことで、顔出しOKなライターとして第2ステージに移行するパターンです。

ドラマの「月収15万円」は現実に近いかも

 しかし、ドラマの沖田のように全くの新人や売り込みをかけた新規ライターだと、扱いは低いかもしれません。  先日、沖田は「月に15万ぐらい」と収入を明かしていました。月に10ページ以上20ページ以内ぐらいのだいたい企画2~3本かなという計算でしょうか。これが、他の媒体でも上手いことやれているライターならいいのですが、沖田のように異業種から実績なく30代中盤でライターに…となると、それが現実だったり現実はもっと低いかもしれません。  そんなわけで、モデル同様に、ぽっと出の(その媒体での)新人ライターに、同業のライターからの当たりがキツいのは当然で、それだけ厳しい世界なのです。  はじまったばかりの『セシルのもくろみ』ですが、ほかにもモデル同士のいがみ合いや格差、現役ナンバー1モデルと卒業してタレント化したモデルとの確執、ライターの恋愛事情など、小ネタあるあるが満載でした。  今は、最底辺からスタートしたばっかりの宮地&沖田が、大きく成長していくさまを生ぬるく見守っていこうかと思います。 <TEXT/タケダマコ>
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