“オーガニック=お肌にいい”は間違い!コスメの裏を知らなすぎる私たち
美容好き女性に人気の美容化学者&ブロガーの「かずのすけ」さん。白衣姿も麗しいイケメンぶりもあってか、ブログは最高値で月間460万PVを記録したとか。
その、かずのすけさんが、先月3冊目の著書『オトナ女子のための美肌図鑑』を上梓しました。
でも本書を読んで、「ダメ出し」の多さに驚愕したのも事実。有機化学が専門で大学院で化粧品リスクの研究をしていたかずのすけさんに言わせると、「今のオトナ女子達は『無駄なこと』をやり過ぎています」とのこと。無駄な美容を一切やめるだけでも、今より断然綺麗になれる人がたくさんいるというのです。
ぎっしり情報が盛り込まれた本書から、そのごく一部をご紹介しましょう。
まず個人的に衝撃だった項目は、「オーガニックコスメこそ毒がある」!
しかも「敏感肌ならオーガニックは使用禁止」とまで…。オーガニック=肌と地球にやさしい、という私の思い込みは総崩れです。
そもそも「日本ではオーガニックコスメに定義なし」で、勝手に名乗れるのだそう。「ヨーロッパでは、オーガニックコスメ=有機栽培した植物から摂れる成分のみを使った化粧品と定義され、認定機関もある」のに対して、日本では「植物エキスをわずか1種類入れただけでオーガニックコスメと名乗る例もある」という事実を知って衝撃でした。
パッケージやCMに踊らされ、イメージだけでコスメを選んでいるのは私だけではないはず。
そして、オーガニックコスメに配合された「植物エキス」「精油」にリスクがあるというのです(特に精油)。これら「植物の芳香成分」には刺激やアレルギー物質を含むことも多いそうです。
「天然香料(精油や植物エキス)に含まれる芳香成分は、たくさんの化学物質の複合体」だから、刺激やアレルギーリスクもある。それに対して、「合成香料とは天然香料から特定のひとつの成分を取り出した、または科学的に作ったもの」なので、よりピュア。
要するに、“天然イコール安全”というのは幻想だったんですね…。
また、誤解が多いのは美白ケアです。本書では「美白化粧品では肌は白くならない」とバッサリ。効果が高い美白成分は刺激も強く肌荒れなどのリスクもはらんでいるというのです。さらに、肌が黒くなる原因は紫外線だけではなく、あらゆる肌刺激。肌をケアするつもりが、逆に化粧品で刺激を与えていては本末転倒です。
本書は「安全な美白は予防」「日焼け止めの使い方で、数十年後の肌が変わる」と断言しています。なぜなら、老化の8割は「光老化」だから。極端な話、「超高級美容液より、コンビニの安い日焼け止めのほうが美容効果は高い」そうです。
また、日焼け止めに配合される紫外線防止剤には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類あり、本書では「紫外線防御力は高いが肌が乾燥する」吸収剤よりも「紫外線防御力は劣るが肌負担はほぼゼロ」の散乱剤をおススメしています。日常使いはSPF30でOK、長時間外にいるときはSPF50ぐらいがいいそうです。
オーガニックコスメのほうがリスクがある
美白化粧品では肌は白くならない
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