Wキャラメル、Wチョコ…Wが美味しいワケ【データが証明】
最近、スイーツ界で「ダブル」「W」という文字をよく見かけませんか? 高級店からコンビニ商品までを席巻する「Wブーム」について探ってみました。
●Wチョコレート
チョコのWづかいは、もはや当たり前。「ピエールマルコリーニ」の定番パレファン「ガナッシュアメール」は、ダークチョコレートの中にビターガナッシュが入っているし、ゴディバの一部店舗で食べられる「ゴディバ ソフトクリーム ダブルチョコレート」は2種類のダークチョコが、絶妙なハーモニーを生み出しています。
●Wクリーム
シュークリームも、カスタードクリーム+生クリームが定番となりつつあります。「ビアードパパ」は、生クリームとカスタードクリームを混ぜ合わせた特製クリーム。また、創業100年のシュークリーム専門店「Crème de la Crème」(京都)では、昔のレシピによる「大正かすたぁど」はカスタードのみ、現在の「ロイヤルカスタード」はカスタードの上に生クリームがテンコ盛り。時代の変遷を感じますね。
●Wキャラメル
最近トレンドとなっているのは、2種類のキャラメルをかけあわせたWキャラメルです。
たとえばペットボトル入りのフレーバーラテ「キリン ファイア カフェデリ」は、今までの「ビターキャラメル・ラテ」をバージョンアップして「ダブルキャラメル・ラテ」を発売(3月18日発売)。150度の高温で焦がした砂糖に、ミルクと砂糖を煮詰めたキャラメルソースを加えたそうです。
また昨冬「サーティワン」の限定フレーバーとして登場した「ダブルキャラメル・チョコナッツ」も人気でした。
違う素材ならまだしも、なぜ同じ素材をWづかいすると美味しくなるのか?不思議と言えば不思議です。
そこで「味香り戦略研究所」に話を聞いてみました。同研究所では、前述の「キリン ファイア カフェデリ ダブルキャラメル・ラテ」の味分析を行ったそうです。世界初の「味覚センサー」(開発:九州大学)によって、より人間の味覚に近い形で味をデータ化できるとか。「旨味・苦味・塩味・酸味・甘味・渋味」のみならず、「先味・後味」といった12~13種類の味を立体的に分析できるそうです。
その結果、Wづかいの効果が「予想以上にはっきりデータに現れました」と言うのは、同研究所の早坂浩史さん(研究開発部・部長)。
「キリン ファイア カフェデリ」の「ビターキャラメル・ラテ」と、3月18日(火)に発売される新商品「ダブルキャラメル・ラテ」を比べたのが、下のレーダーチャートです。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=77330
新商品「ダブルキャラメル・ラテ」(赤い線)のほうが、明らかに「濃厚感」「苦味(コーヒー感)」「苦味の余韻」が増しています。それを棒グラフにしてみると、特に「濃厚感」は28%の大幅アップ。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=77332
「感覚的な強弱の認識は20%変化があると『大半の人が違いを感じる』という『ウェーバーの法則』というものがあります。つまり、この新フレーバーは、大半の人が飲んで『濃厚になった』『コーヒー味が強くなった』とわかるレベルです。弊社では今まで1000以上のコーヒー飲料を味分析してきましたが、これはかなりの変化ですね」(早坂さん)。
では、Wキャラメルなどの”同素材・Wづかい”が美味しく感じるのはなぜなんでしょうか?
「一般に表現される言葉でいうと、味の『厚み』『深み』『コク』が増すということです。これは、『味の要素がいくつ含まれるか』『味の余韻=持続性』の2つと関わってきます。お互いに強め合う味をWづかいすることによって、味の要素が増え、持続性が増すことで、人は『コクがある』と感じるのです」(同)。
なるほど!
ちなみに、キリンビバレッジがカフェの店員さんに「ダブルキャラメル・ラテをお客様に勧めるなら、どんな言葉で勧めるか」というアンケートを取ったところ、
「コクの深いキャラメルの味が口に広がり、後にコーヒーの香ばしさが残る2つの味をお楽しみいただけます」(36歳・男性)
「すっきりとした口当たりと、香ばしいキャラメルの余韻が残るラテです」(20歳・男性)といった回答が。
データもプロの舌も、「コク」「余韻」を感じるのは面白いですよね。
よく考えたら、「合わせ出汁」「合わせ味噌」のように、掛け合わせは昔からの知恵。キャラメル、チョコ、クリームに次いで、どんなコクのあるWづかいが登場するか楽しみです! <TEXT/女子SPA!編集部>
さまざまなWづかいがトレンドに
「Wづかいでコクが増す」理由とは?
新商品「ダブルキャラメル・ラテ」(赤い線)のほうが、明らかに「濃厚感」「苦味(コーヒー感)」「苦味の余韻」が増しています。それを棒グラフにしてみると、特に「濃厚感」は28%の大幅アップ。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=77332
「感覚的な強弱の認識は20%変化があると『大半の人が違いを感じる』という『ウェーバーの法則』というものがあります。つまり、この新フレーバーは、大半の人が飲んで『濃厚になった』『コーヒー味が強くなった』とわかるレベルです。弊社では今まで1000以上のコーヒー飲料を味分析してきましたが、これはかなりの変化ですね」(早坂さん)。
では、Wキャラメルなどの”同素材・Wづかい”が美味しく感じるのはなぜなんでしょうか?
「一般に表現される言葉でいうと、味の『厚み』『深み』『コク』が増すということです。これは、『味の要素がいくつ含まれるか』『味の余韻=持続性』の2つと関わってきます。お互いに強め合う味をWづかいすることによって、味の要素が増え、持続性が増すことで、人は『コクがある』と感じるのです」(同)。
なるほど!
ちなみに、キリンビバレッジがカフェの店員さんに「ダブルキャラメル・ラテをお客様に勧めるなら、どんな言葉で勧めるか」というアンケートを取ったところ、
「コクの深いキャラメルの味が口に広がり、後にコーヒーの香ばしさが残る2つの味をお楽しみいただけます」(36歳・男性)
「すっきりとした口当たりと、香ばしいキャラメルの余韻が残るラテです」(20歳・男性)といった回答が。
データもプロの舌も、「コク」「余韻」を感じるのは面白いですよね。
よく考えたら、「合わせ出汁」「合わせ味噌」のように、掛け合わせは昔からの知恵。キャラメル、チョコ、クリームに次いで、どんなコクのあるWづかいが登場するか楽しみです! <TEXT/女子SPA!編集部> 




