「母親からバカ、ブスと罵られ続けて…」親を捨ててもいいですか?
こんにちは、yuzuka(ユズカ)です。
風俗嬢×精神科・美容外科の元看護師の経験をもとに、お悩み相談にお答えするこの連載。第20回は、恋愛とはちょっと外れた、「母娘問題」についてです。
相談者:あみ さん(仮名)25歳
「私の母親は、いわゆる『毒親』でした。とくに暴力を振るわれたとか、虐待を受けたわけではないのですが、幼い頃に父親と離婚してから、家の家事はほとんどせず、いつも男と遊びに出ていました。
物心ついてからも日常的に『バカ』や『ブス』と罵られ、私を世話して育てたのは、母親ではなく、祖母だといっても過言ではありません。
私は高校卒業後、とびだすような形で一人暮らしをはじめ、そこから母親には会っておらず絶縁状態ですが、ことあるごとに周囲から『親不孝だ』とか『母親なんだから本当はあなたを愛しているに違いない』などと言われます。
私は母親に感謝の心なんて抱けないし、いまさら仲を修復しようとも思えません。私の考えは間違えているのでしょうか。無理をしてでも、母親と向き合うべきなのでしょうか」
yuzukaさんの回答
まず、当たり前のようで忘れがちな言葉を、もう一度、伝えておきます。「子どもは親を選べない」という言葉です。私たちはこの世に生を受けることを望んですらいません。産み落としたのは、親の勝手です。
私は「生んでくれたことに感謝しろ」という言葉が大嫌いです。勝手に生んだのです。「生んでくれ」なんて、誰も頼んでもいませんから。
私たちは親の経済状況も、顔も、性格も選べません。偶然、その場に産み落とされたあげく、「なにをされても親だから許し、感謝し、愛せ」と、当たり前のように求められる。
そんなの、酷すぎる話だと思いませんか?
たまたま裕福で、愛情いっぱいの家庭に生まれたら……。もちろん、全力で感謝し、そのうち親孝行でもすれば良いと思います。でも、もしそうではなかったら……。あなたを愛することすらなく、「子どもとしての責任」だけを強要してきたら。
「親」だというだけで、「お腹を痛めて生んだから」というだけで、それを受け止めて全うする義務など、ないと思うのです。
Q.母親が”毒親”でどうしても愛せない

A.親はみんな子どもを愛している…はウソ

1
2