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「母親からバカ、ブスと罵られ続けて…」親を捨ててもいいですか?

親に縛られる必要はない

 風俗嬢をしていても、精神科の看護師をしていても、世の中にはさまざまな家庭環境の人がいることに気づかされます。両親に暴力を受けて育った人、そもそも親に捨てられ、家族というものを知らない人もいました。 ぬいぐるみ 私はそういう人たちに触れ、実感しました。「親だから必ず子どもを愛している」わけではない。それは、愛されているからこそ語れる夢物語です。  あみさんの母親が、あみさんを愛していたかどうかは分かりません。でも、あみさんが受けた暴言は、れっきとした精神的な虐待です。あみさんが傷ついたことを「親にされたことだから無条件に許せ」とは、思いません。

親を憎んでもいい、親を捨ててもいい

 何度も言うように、私たちは生まれてくるとき、親を選べません。だけど、生まれてから「認めない」という選択をすることはできます。  愛してもくれない、幸せにしてくれる気のない親を、親だと認める義務はない。縛られる必要などないのです。あみさんの人生は、あみさんの人生。そのことを、忘れないでください。 ブランコ 実は私も、ずいぶん前から母親と絶縁状態にあります。そのことを周囲に話すたび、あみさんと同じように「実の母親があなたを愛していないはずがない」という言葉をかけられました。でも、その人達のイメージする「母親」と、私の知る、私の「母親」は、全く違うのです。 「彼氏」といっても、選ぶ相手によって千差万別。捨てたほうがいい相手だっています。それは「親」も、ほとんど同じだと思っています。幸せになるために、躊躇する必要はありません。  母親と会って話し合うもよし、絶縁するもよし。ただし、後悔はしないように。あみさんが幸せになる選択を。じっくり考えて答えを出してくださいね。 <文/yuzuka> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
ユズカ

yuzuka/ユズカ

yuzuka
エッセイスト、脚本家。元精神科看護師と夜職の経験あり。著書『埋まらないよ、そんな男じゃ。』他3冊。「五反田ほいっぷ学園」「愛の炎罪」等原作脚本
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