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産まないことは「逃げ」?不妊治療をやめた体験記が切なくて泣いた

産まないことは「逃げ」ですか?』。女性の多くが直視せずにはいられない、勇気あるテーマに挑んだのは吉田潮さん(よしだ・うしお、45)。『週刊新潮』のテレビコラムなどで活躍する女性コラムニストです。同書では、不妊治療から妊娠、流産まで実体験をつづっています。

赤ちゃん

写真はイメージです

子供を欲しい理由は、本当に欲しいから?



 結婚=出産という図式が薄れつつある現在ですが、吉田さんは「子供が欲しいという病」を指摘。「子供が欲しい理由は、純粋に子供が欲しいからですか?」と問うのです。

 例えば、子供がいることで社会的に認められる、子供のためという自分自身への免罪符ができる等々。吉田さんの場合は「好きな男を繋ぎ止めておくために子供が欲しかった」と正直に明かしています。

 34歳まで気持ちよさを追求して異性関係を持ってきた吉田さんが、子供を作るための行為にシフトチェンジ。低用量ピルをやめ基礎体温をつけ、排卵日前には夫にを強要するという「射精ハラスメント」な日々。

 快楽から生殖へ、目的が変わると一滴でも精液を漏らすのが惜しくなり、吉田さんは「精液が子宮の奥に届くように願いのポーズ」まで考案したそう。ハタから見ればキテレツな逆立ちもどきのポーズですが、本人はごく真面目なので私も笑うどころか、かえって涙を誘われました。

産まないことは逃げですか

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不妊治療をやって、あきらめた



 そして吉田さん39歳、夫46歳のときに不妊治療を開始。卵の質を上げるために高額な激痛鍼灸マッサージにトライしたり、ヒューナーテスト(子宮の中にどれくらい精子が残っているかを調べる検査)のために、別居婚だった夫を急遽新幹線で呼び寄せてまぐわったりと、まさに血のにじむ努力と金銭を注ぎ込みました。

 ところが、苦労の末に妊娠するも流産。当時の心境を吉田さんは「不全感」と表現しています。

 吉田さんは40歳で不妊治療をやめ、「子供が欲しい病」が完治したのは42歳。月経の周期が乱れ、更年期の兆しが見えてからだといいます。身体がおしえてくれた踏ん切りとはいえ、切なさに身がつまされてしまうのは、私だけではないでしょう。

妊娠 私自身、昔から、自分が母になるヴィジョンを持っていませんでした。夫も私も晩婚だったせいもありますが、お互い子供について言及はせず、幸い周囲の干渉もなかったのです。

 そんな私でも、子連れの方に対して引け目や、うしろめたさを感じます。なんとなく、女性として欠陥があるように思い込んでしまうのです。

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子供を産まねば…世間よりも自分が自分を追い詰める

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