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水原希子、モテテクで喜んでいる男性たちをバッサリ切って賞賛の声!

 公開中の映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』でヒロインを演じる水原希子。彼女のモテに対する意見と強い姿勢が今、注目を集めています。
「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

(C)2017『民生ボーイと狂わせガール』製作委員会

男の幻想をハデに壊してくれる痛快ムービー

 妻夫木聡が主演を務めるこの映画。主人公の雑誌編集者「コーロキ」は、水原が演じるファッションプレスの「天海あかり」と出会って、翻弄されつつ、恋愛面でも仕事面でも成長して行くというストーリーです。  ヒロインの「天海あかり」は、飛び抜けて可愛いビジュアルもさることながら、男性ごとにキャラを使い分けてモテまくります。  演じた水原希子は、「よくモテテクみたいなものって雑誌とかネットに載ってるじゃないですか。『まさかこんなの意味ないでしょ』って私自身は思ってたんですけど、実際にやったらマジでモテるんだなというのは、あかりを演じていて確信しました」(『週刊SPA!』9月5日号)  と話しているように、男性が喜ぶ言葉や態度を意図的に繰り出して、さまざまなタイプの男をトリコにするヒロインではあるのですが、この映画はそれだけでは終わらないのでした。
「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

(C)2017『民生ボーイと狂わせガール』製作委員会

 観客の多くは、妻夫木演じる主人公の目線で、彼にシンクロして「可愛い」女性イメージを目で、耳で楽しむのですが、ラストには、それがひっくり返ります。  タイトルの「狂わせるガール」と聞くと、紗栄子や一昔前のさとう珠緒のようなイメージだったり、魔性の“小悪魔女子”や、男の運命を狂わせて悲劇をもたらす“ファム・ファタール”など、男性が作り上げた型にハマった女性だと想像されるかもしれません。  が、実際は男の幻想をハデに壊してくれる痛快ムービーなのです!

男の顔色をうかがわない「怒る」ヒロイン

 映画の中でヒロイン「あかり」は、主人公「コーロキ」に対してしょっちゅう怒って自分の意見や気持ちを伝えています。  例えば、編集者としてコラムニストを新しく担当することになったと話すコーロキに、あかりはその人のコラムが好きなので会ってみたいと言うと、彼は「あかりとは相性悪いんじゃないか」と決めつけてきます。それに対して、彼女は自分が怒っていることをしっかりと示すのです。  このシーンについて、水原希子は「私の何を知ってるの!?と思うじゃないですか」と共感できると話しています。(「シネマトゥデイ」より https://www.cinematoday.jp/news/N0094445)  他にも、仕事で知り合った当初のシーンで、自分の確認をないがしろにして話を進めたコーロキには、あかりはハッキリ「不快です」と言い、関係が進展したのち「連絡がつかなくて不安」とあかりの会社に電話をかけてきて怒鳴る主人公にはキッパリ止めるよう伝えたり、とにかく自分の感情を伝えて、男の顔色をうかがうことはありません。
「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

(C)2017『民生ボーイと狂わせガール』製作委員会

 その一方で、あかりは複数の男性から、とにかくモテます。映画の中に登場する男性たちは、それぞれが思う「あかり」イメージに恋してしまうのです。  役を演じた水原希子は彼らについて「見た目の印象だけで女の人に幻想を抱いちゃう」(『週刊SPA!』9月5日号)と言い、 「こんなふうに外見だけで勝手に理想だと思う女性を追い求めたって無理だって。ちゃんと心と心の付き合いをして、キレイじゃないところも受け入れて。お互いギブ&テイクの関係を作らないと続かないと思います。だからこの映画は勘違いしている男の人への警告の映画でもあって(笑)」(『Sweet特別編集 天海あかりstyle book』)  と、映画には勘違い男性へのメッセージがふくまれていることを示しています。  監督したのは『モテキ』で知られる大根仁ですが、男性の妄想炸裂状態から一歩先へ進まなくては「狂わせ」られるだけで、関係が続かないということを描いた「警告の映画」が成り立っています。  主人公を含む男性キャラクターを突き放して描く客観性は、渋谷直角による原作漫画にすでにあるのですが、実写化されて、より明らかになったと言えるでしょう。  この映画の持つ「警告」のメッセージは、男性を勘違いさせることで関係をキープしようとしている女性たちに対しても教訓になるかもしれませんね。
「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

(C)2017『民生ボーイと狂わせガール』製作委員会

 そうやって、多くの男性を「狂わせ」るヒロインですが、  「誰も彼女の本当の姿を知らないし、男の人に理解なんてされてたまるかというか、誰かにわかってもらおうとか思っていないから、自分を見せないし見せられない……じつはけっこう悲しい女なんですよ」 (『Sweet特別編集 天海あかりstyle book』)と、水原希子は分析しています。  モテを集めたところで、必ずしも幸せとは限らない…ことも見て取れますね。
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「モテって女性が自分のやりたいようにいられる環境ではない」
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