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「NO」と言えないのは誰のせい?言えるための3ステップ【映画『望郷』】

 こんにちは。映画ライターの此花さくやです。

 ミステリー作家の名手、湊かなえの短篇集『望郷』から『夢の国』と『光の航路』がひとつの映画『望郷』として、ついに映画化され公開されているのをご存知でしょうか?


 故郷の“呪縛”がテーマの本作。しかし、ストーリーを追ううちに、主人公を本当に呪縛しているのは故郷ではなく、「NO」と言えない自分自身ではないのか?――という疑問がわいてきます。

『望郷』より

『望郷』より

 映画『望郷』の舞台は、瀬戸内海に浮かぶ因島が舞台。旧家のしきたりに呪縛され生きてきた夢都子(貫地谷しほり)が主人公。家名を盾に家族を支配する祖母と、そんな祖母に逆らえない母(木村多江)に支配されて育ちますが、大人になり、夢都子は自分なりの方法で家の呪縛から抜け出します。しかし、彼女には誰にも言えない恐ろしい秘密があり……。

『望郷』より_2

『望郷』より

 そして、もう一人の主人公は、本土から9年ぶりに故郷に戻って中学の教師を務める航(大東駿介)。ある日、航のもとに父(緒形直人)の教え子が訪ねてきます。父は航と同じ教師でしたが、航にとっては息子よりも生徒を大事にする遠い存在でした。ですが、その教え子から、新たな父の一面を知ることになります……。

『望郷』より_3

『望郷』より

 本作は、故郷に呪縛され逃れたいと思いつつ住み続ける夢都子と、故郷から逃れたものの戻ってきた航が、それぞれ縛られていた過去から希望を見いだす物語。重苦しい優しさ、ほどけない絆、まとわりつく愛情と憎悪――誰もが抱く故郷への複雑な想いを描いた珠玉のミステリーです。

 どんな人生にも光と影があり、それでも明日に向かって生きていく人々がいるという力強いメッセージが込められていますが、作中、「NO」と言えない登場人物にイラッとするシーンがいくつもあるんです。

 そこで今回は、海外心理学サイト『Psychology Today』の記事を元に、何者にも呪縛されない、「NO」と言える自分をつくる方法についてお話したいと思います

「NO」は「YES」と言うよりもずっと難しい



 ニューヨーク市のサイコセラピストであるF.ダイアン・バースによると、多くの成功者が「NO」と言えることの難しさを説いているそう。

「なにかに集中することはNOと言うことだ」――スティーブ・ジョブス

「われわれが学ばなければいけないのは、よく考えてYESと言うこと。そして素早くNOと言うことだ」――ウォーレン・バフェット

「リーダシップのスキルとはYESと言うことではなく、NOと言うこと。YESと言うのはとても簡単だ」――トニー・ブレア


 揉めごとを避ける、自分が帰属するグループから認めてもらう、誰かを傷つけたくない、こういった理由により「NO」と言うのは誰にとっても難しいのです。とはいえ、ここぞという大切なときに、「NO」と言えないと後々後悔してしまうことも。

 というわけで、サイコセラピストとして活躍しているティナ・ギルバートソンが提案する「NO」と言える自分をつくる3つのステップをご紹介します。

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「NO」と言える自分をつくる3つのステップ

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