そうはいっても多忙な私達、お尻にばかり集中していられないし、寝たきり防止ってまだ早いしちょっと違う、という若い世代の方々へ。
お尻は日常の仕草、「立ち方・座り方・歩き方」で鍛えられるそうですよ。

左はダメな座り方。右のように坐骨を立てて座ってますか?
・立ち方……左右の足をひらく幅はこぶし1個分。爪先はまっすぐ前に向ける。おしりを締める。へそを少しへこませる。軽く胸を張る。
・座り方……座面に坐骨で座り骨盤を立てる。胸を張りながら背筋を伸ばす。
・歩き方……左右の足幅はこぶし1個分。前に足を踏み出したら踵から着地する。軽く胸を張る。
昨今、無意識にガニ股で歩いている女性が多いのも、おしりの衰えを反映している気がします。姿勢の良い立ち居振る舞いをしていれば、全身の筋肉がほどよく鍛えられるのではないでしょうか。
美尻を意識するあまり、ショーツやガードルに頼る方もいますよね。本書によるとこれは逆効果。「補整下着でおしりを固定してしまうと抗重力筋が衰えてしまう」のだとか。
本書には、派手さも女子力云々のワードもありません。ただ、健やかに機嫌よく過ごすための、お尻愛があるだけです。地味で堅実、でも歳を重ねてもハート形のおしりでいるための近道は、ここにあるのかもしれません。
<TEXT/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
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