一方、途中から性欲が弱くなった人は、また波がやってくる可能性があります。性欲には波があって、それも、自然と回復するバージョンと、そのまま途絶えてしまうバージョンがあります。 　途絶えてしまうバージョンは、セックスを駆け引きゲームの賞品や狩の感覚でしたり、承認欲求の手段にしている人で、セックスそのものよりセックスするまでの過程が目的なのでセックスへの関心は弱いし、飽きやすいです。狩に飽きたら終わり、途絶えます。 　一方、自然回復バージョンですが、ここで、そもそも性欲とはなんぞやと考えてみます。性欲の本質は、つながることです。命と命をつなぎ、人と人をつなぎ、さらに自分の内面ともつながることができます。 　あなたの彼氏は、あなたとセックスはしませんが、つながること自体を拒否しているわけではありません。セックスを狩と捉えていた可能性はありますが、つながりたいという性欲がないわけではなさそうです。 　だって、あなたの恋人として3カ月間も一緒にいます。そのまま素直に、セックスの能力に自信がないのでしょう。23歳と若いですから、いくらでも立ち直ることができるのですが、自分のふがいなさと向き合うのを怖がっています。自分とつながれていない。 　そもそも、セックスの能力と男としての器は一致するわけではありません。彼氏にそう言ってあげたい。男の器は、自分のふがいなさを受け入れられるかどうかです。失敗を失敗として、弱さを弱さとして、受け入れられればいいのです。 ＜男として優れていること＝セックスが強い＞は全ての人が認めている価値観ではありません。チ○コを男のシンボルとして考えるのはキャッチーでわかりやすかったりするから僕もついしてしまいますが、それだけじゃない。何か他のことで自信をつけ、ありのままの自分を受け入れ、好きになれれば大丈夫。 　どうしても彼氏とセックスしたいなら、まずは彼氏に自信を取り戻してもらわなければなりません。23歳という年齢からいっても、精神的なものが原因の大半でしょう。性欲は使い切りではありませんから、昔どれだけしていようが23歳という年齢からして自然に回復します。ただ、中折れのトラウマは後を引くんです。中折れは予期せぬ事故で、自分を責めなくていいんだとわかってくれればいいのですが……。