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ネットの嫌われ女優、アン・ハサウェイが炎上ライターを熱演

 こんにちは、映画ライターの此花さくやです。

 11月3日に公開される映画『シンクロナイズドモンスター』は、アン・ハサウェイ主演の不思議な作品で、あえてジャンルをつけるならば“怪獣ラブコメサスペンス”!?


 実は筆者、2004年ごろにマンハッタン ソーホーのレストランでアンの隣のテーブルに座ったことがあります。めちゃくちゃ細くて真っ白で、きらきらした瞳は顔の半分ある!? っていうくらい大きい。こんな天使みたいなまばゆい人がいるのか~と心底驚いた記憶があります。

『シンクロナイズドモンスター』より

『シンクロナイズドモンスター』より

 実物に会えば、その美貌にド肝を抜かれてしまうのですが、数年前、SNS上でアンをバッシングする「#Hathahate(ハサウェイ嫌い)」が社会現象になっていたのをご存知でしょうか?

 今回ご紹介する『シンクロナイズドモンスター』でアンが演じるキャラクターはネットで炎上しリストラされたwebライター。ネットの嫌われ者となってしまったアンが、同じような境遇の女性を演じ、しかも、大作とは言えないこのインディー風な作品をプロデュースまでしているんです! なんだか個人的な思い入れがありそうじゃないですか?

『シンクロナイズドモンスター』より_1

『シンクロナイズドモンスター』より

 というわけで、アンが嫌われた理由3つと映画の見所をご紹介したいと思います。

アン・ハサウェイが嫌われた理由3つ



1. いつも自分が主役

 2011年のアカデミー授賞式でのジェームズ・フランコと一緒に司会を務めたアン。二人のコント風の掛け合いはまったく息があっておらず、アンのハイテンションぶりが悪目立ち。会場をなんとか盛り上げようと頑張るアンのパフォーマンスがなんともイタい……。このやりすぎ感満載の司会をきっかけにアンはウザいというイメージが広まったと思います。


 アンの数々のインタビュー動画を筆者は見ましたが、アン、テンションが高すぎ……。頭の回転がめちゃくちゃ速いらしく、どんな質問にもジョークにも瞬時で切り返し、ぺらぺらと話せちゃうのです。いかなるシーンでも自分が主役になってしまうんですよね。

2. ワザとらしいスピーチ

 2013年にはゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、そしてアカデミー賞の最優秀助演女優賞を、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(2012年)で総ナメしたアン。ですが、これらの授賞式でのスピーチが“ワザとらしい”とバッシングされました。

 特に、英国アカデミー賞のスピーチでは、緊張のあまり声も出ない様子でしたが、ハァハァと息切れし声がふるえている割にはスピーチがやたらと長いし、軽いジョークも連発。確かに、誰が見ても演技がかっている……。


 興味深いのは、同じアカデミー授賞式で最優秀主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスが好感度をあげたこと。なんと、ジェニファーは壇上に上がるときに階段(かドレス)につまづくという大失態を! アンとは真逆の恥ずかしい失敗で観客の心をとりこにしました。なんとも皮肉。

3. ヴィーガンのフェミニスト

 2012年の自身の結婚式でもヴィーガンのご馳走をふるまったというアン。一時期、ヴィーガンがいかに素晴らしいかを公に語っていました。ヴィーガンとは動物性の食料をすべて排除した、ベジタリアンのなかでも一番厳しい食事法です。もちろん、魚のダシや卵もダメ。

 ただ、最新のニュースによると、アンは映画『インターステラー』(2014年)で体力をつけるために魚を食べ始め、ベジタリアンをやめたようです……。

 また、2016年にはUN Women親善大使に任命されるなど社会活動も積極的。過去には、児童婚への世間の関心を高めるために、ナイキ財団からケニアとエチオピアを訪問したり、2013年にはCNNのドキュメンタリー映画『Girls Rising』のナレーターを務めたり、ファストファッションやジェンダーについてSNSで発言したりしています。


※今年7月、自身のインスタで「トランスの人たちは重荷じゃないわ」とトランスジェンダーの権利を支持するメッセージを投稿。

 #Hathahate現象がピークになっていた2013年あたりはちょうどアンがヴィーガンを公言していたころ。ヴィーガンでフェミニスト、という完璧すぎるアンの信念がヘイターを生み出した理由のひとつのような気がします。

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新作の主人公にはアン自身が投影されている?

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