Entertainment

ネットの嫌われ女優、アン・ハサウェイが炎上ライターを熱演

新作はメタファーがちりばめられた爽快ストーリー

 自分の書いた記事が炎上してリストラされたライターのグロリア(アン・ハサウェイ)は、職探しもせず毎晩飲み歩いていました。ついに、同棲しているカレ(ダン・スティーヴンス)から家を追い出されてしまいます。
『シンクロナイズドモンスター』より_2

『シンクロナイズドモンスター』より

 行く所のないグロリアは故郷の田舎に戻り、元同級生のオスカー(ジェイソン・サダキス)と再会。オスカーの経営するバーでウェイトレスとして働き始めたグロリアは相変わらず飲んだくれていました。
『シンクロナイズドモンスター』より_3

『シンクロナイズドモンスター』より

 ところがある日、韓国の首都ソウルに巨大な怪獣が出現。怪獣を観察するうちに、グロリアは怪獣の秘密に気づいてしまいます……。怪獣の目的は何? グロリアは怪獣を倒すことができるのでしょうか?
『シンクロナイズドモンスター』より_4

『シンクロナイズドモンスター』より

 荒唐無稽な物語ですが、グロリアのダメっぷりには共感できるし、元同級生のオスカーも妙にキナ臭く、予測できないストーリー展開に目が離せません。その上、グロリアがアン・ハサウェイ本人を投影していると思って観れば、かなりおもしろい!
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『シンクロナイズドモンスター』より

 SNS社会、男性優位、社会の傍観者などを示唆するキャラクター設定も興味深く、メタファーの受け取り方によっては、女性がパワーを男性から取り戻したフェミニスト映画のようにも感じる本作。  お腹をよじらせながら、思わず応援しながら、ちりばめられたメタファーを探りながら、最後にはスカッと不思議な活力を与えてくれる『シンクロナイズドモンスター』。アンも怪獣と大暴れしてちょっと気分が晴れたかな?
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『シンクロナイズドモンスター』より

『シンクロナイズドモンスター』は11月3日(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー (C)2016 COLOSSAL MOVIE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 配給:アルバトロス・フィルム <TEXT/此花さくや> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
此花わか
ジェンダー・社会・文化を取材し、英語と日本語で発信するジャーナリスト。ヒュー・ジャックマンや山崎直子氏など、ハリウッドスターから宇宙飛行士まで様々な方面で活躍する人々のインタビューを手掛ける。X(旧twitter):@sakuya_kono
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