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内村光良に、たけしが辛口評。紅白司会には芸より人柄が大事?

 年末も近いのに、いまいち盛り上がりに欠ける今年の紅白歌合戦。安室奈美恵(40)や桑田佳祐(61)にラブコールを送っているようですが、果たして出演はあるのでしょうか。

面白さより「人柄」が絶賛されるウッチャン

 そんななかクローズアップされているのが、総合司会の内村光良(53)です。 内村光良『週刊新潮』(11月30日号)では、もし安室の出演が叶わなかった場合、20分ほど余ってしまうので、ウッチャンの話術で埋めてほしいと期待して今回のオファーに至った――というスポーツ紙デスクのコメントを紹介していました。  それが本当なら“大丈夫かよ?”って感じですよね。だって、ウッチャンって何も面白いこと言わないんですよ。11月27日の司会者会見だって、“安室ちゃんすげえ”とか“出てくれたら素晴らしい”とか、当たり障りのないことしか言わなかったし。  たとえば、ダウンタウンの松本人志(54)は毎週のように発言がネットニュースで取り上げられますが、ウッチャンはそもそも物を申すことすらしません。爆笑問題の2人もラジオで「ウッチャンナンチャンさ、悪口言ってるところ見たことないもんね」と語り、とにかく心がきれいだと驚いていました。

「面白くない」と言ったも同然の、たけし発言

 そんな人柄に感動するのに対して、お笑い芸人としてのウッチャンを語る言葉の少ないこと。  論評しているのは、ビートたけし(70)ぐらいでした。「まあ内村はやたらコントに固執してるし、お笑いは好きなんだろうね。だからお笑いに対してはマジメなんじゃないの? 面白いか面白くないかは別だけどね」(東京スポーツ、11月27日発行)って、ほとんどつまらないって言っちゃってるんですが、マジメさだけは認めている感じ。  このように、語れば語るほど人の好さこそが最大の芸といった具合になってしまうので、一体どこが面白いのかよく分からないって人も多いのでは?   確かにウッチャンが何かアクションを起こして面白くなるケースはほとんどない点で、一抹の不安はあるのかもしれません。

共演者を輝かせるウッチャンは、司会に向く

 でも、筆者は“総合司会・内村光良”はなかなかの妙手だと考えています。これはお笑い評論家のラリー遠田氏もAERA.dotで書いていましたが、ウッチャンは自分よりも共演者を輝かせる溶媒のような存在だからです。 内村さまぁ~ず『内村プロデュース』では、さまぁ~ずやふかわりょう(43)から一味違った面白みを引き出していました。他のバラエティ番組で表面的にいじられているのとは違って、もう一段深くて長続きする静かな笑いがあったのです。  繰り返しになりますが、ウッチャン本人は何も面白くありません。でも共演の芸人を見てケタケタと笑う姿を通じて、視聴者にいつも慣れ親しんだお笑いとはちょっと違うぞと感じさせる。そんな雰囲気づくりにおいては、ウッチャンの右に出る人はいないんじゃないでしょうか?
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さんまや松本人志に総合司会はできるか?
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