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「夫よ死んでくれ~」。批判もある「だんなデスノート」サイト管理人に聞く

――既婚女性からも批判の声が挙がっていますね。 牧田:悩みのレベルが違うんですよね。書き込む人は追い詰められている辛さが最高レベルの人。批判する人は、それよりも悩みがずっと軽い人だと思います。そういう方も、旦那さんが突然変貌しちゃって同じ目にあったら、初めてこの気持ちがわかるのではないでしょうか。
だんなデス・ノート

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リア充アピールを見て、みじめになる人たち

――ここまで「だんなデスノート」が話題になった理由はどこにあるとお考えですか? 牧田:改めて考えてみると、SNSの影響力はあると思うんです。SNS、特にfacebookなどは「私はこんないい暮らしをしているよ」というリア充アピールで溢れている。それを見ていれば、主婦じゃなくて男であっても羨む気持ちが出てくる。そうすると、なんで私はダメなんだろうと、みじめさも同時に湧いてくる。  ツイッターなどでは「だんなデスノート」の妻の書き込みについて「今の日本はこんなになっているのか」という批判も書かれているけれど、この問題自体は昔からあるもので、それが今、見えるようになってきただけ。  そして、なぜここまで強く出てきたのかといえば、SNSの「リア充アピール」の裏返しなのではと思うんです。「デスノート」に書き込む人たちは、もちろん怒りもあるけれど、その内側には悲しみがある。その悲しみとは、愛されたいという気持ちだと思うんです。自分ももっと認められたいという承認欲求です。  SNSで見る人たちはこんなにいい暮らしをしているのに、なぜ私はこんなにモラハラに苦しめられなければいけないのか、と。だから、もしfacebookがない時代にこのサイトを作ったとしても、全然反応はなかったと思います。時代とともに、光があれば闇があると言いますか、SNSのリア充アピールの裏で、家庭の不満もこうして強く出てきた、ということだと思います。
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もし「妻デスノート」があったら
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