――「だんなデスノート」があるなら「妻デスノート」もあっていいはずだという声も上がっています。
牧田:女性は、悩みを友達とかに話すとき、アドバイスや解決策はそんなに求めていなくて、聞いて共感してほしい。逆に男性は、悩みを相談するときは、アドバイスや解決策を求めている。だから
男性向けにこういうのを作っても見向きもしないと思いますよ。「だんなデスノート」は、不満のはけ口だから。「妻デスノート」は作っても意味がないと思います。
――今後「だんなデスノート」をどのように運営していきたいと考えていますか?
牧田:雇用を生み出したいですね。さっきも話したように、「だんなデスノート」に書き込んでいる主婦の方は離婚したくてもお金がない、仕事が見つからない。それなら僕が仕事を生み出してあげれば、みんな喜ぶんじゃないかなと。
オフ会を何回もやってイベントにして、スタッフに会員さんや、なかなか仕事が見つからない人たちを雇って。今は結婚しても働き続ける女性も増えていて、それはとてもいいことだと思っています。
子供がいる女性に配慮してくれる企業も増えていますが、まだ少ない状況。僕は会社経営をしていますが、自分が一緒に仕事をしていて一番パワーがあるなと思うのは主婦のほうです。毎日が子育てと旦那の世話で忙しいからこそ、仕事の時間は濃密です。そのパワーを活かして働き、少しでも辛い現状を打破する手伝いができればと思います。
「だんなデスノート」管理人の牧田幸一郎さん
<TEXT/ナナ・トイコ>