本書によると、鉄以外でココロに働きかけるのはビタミンB群。
鉄とビタミンB群を含む食べ物ナンバーワンは、豚肉だそうです。ダイエットと対極にあるイメージの豚肉ですが、「たんぱく質をはじめ、ビタミンB群、鉄、亜鉛がバランス良く配合されたスーパーフード」なんですね。「しかも糖質が低いので、血糖調節障害にも最適」という優秀さです。
中でもオススメされている部位が、ヒレ、レバー、もも。オフィスでの昼食はインスタ映えメインで選ぶ! なんて身体のためにはNG。トンカツや豚しゃぶなど、
ガッツリ食べたほうが心もお肌も輝くこと間違いなし。
肉は豚だけにとどまらず、牛に羊に鶏、さらに
タマゴもココロの栄養にもってこいだそうです。食事にゆでタマゴを一品追加するだけで症状が軽くなるなら、試してみる価値はあると思いませんか。
ちなみに不足している栄養素を特定するには、栄養療法の血液検査という方法があるようです。気になる方は、専門医に調べてもらうのもいいでしょう。
この本を読むと、ココロの不調は人によりけりで症状も様々ですが、原因のベースは食生活にもあるように思えてきます。
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実際、私もそうですが、少しでも調子が悪いと薬を頼ったり病院の扉を叩いてしまうんですよね。だって、その方が簡単なんですもん。毎日の食事など、習慣化していますし、きちんとした知識もないから結局改善できません。流行りだからとスーパーフードを取り入れて、飽きてやめたりの繰り返し。肉や卵や魚といった、私たちのカラダを構成してくれた
昔なじみの食材って、意外に無視しがちなのです。
多忙で調理が面倒というあなた(と私)にも、缶詰やマルチパックなど、意外と便利な商品がコンビニにも陳列されています。
長い目で見れば、食事に手をかけるほうが、病院代や薬代よりも安上がりです。
本書には、パーソナリティ障害、パニック障害、幻覚妄想状態、産後うつ、子供の発達障害、気分変調症の症例と対策が掲載されています。栄養解析と食事療法の他、漢方薬の紹介もありますので、気になった方は参考までに、本書を一読してみてはいかがでしょうか。
<TEXT/森美樹>
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