さらに審査員について、こんな厳しい声も挙がっています。
「直前に放送された『M-1』は、松本人志や春風亭小朝、さらに賛否両論はありましたが上沼恵美子さんなど審査員を芸人に絞っていました。そのため、プロ目線の鋭いコメントが聞けたり、判定結果にも納得感がありました。
一方、『THE W』では、柴田理恵、ヒロミはまだ良いとして、新川優愛、若槻千夏、生瀬勝久と、起用されたのは
笑いイメージのない俳優やタレントばかり。吉田沙保里さんに関しては、芸能人ですらない元スポーツ選手。審査基準に疑問が残るのもやむを得ないのではないでしょうか」(女性・20代)
トーナメント方式で行われた決勝戦。そこでは5組だけが勝ち残り、ファイナルラウンドで2本目のネタを披露します。その結果、優勝者に選ばれたのが前述のとおり、ゆりやんでした。
「ファイナルラウンドでは5組のネタを“連続して”見せられます。審査員には、ゲスト以外にも公募で選ばれた一般審査員395人もいました。優勝したのは、一番最後にネタを披露したゆりやんですが、2位の牧野ステテコに倍以上つける圧倒的な得票差でした。
ほとんどの
一般審査員はメモも取っていなかったようですし、うがった見方かもしれませんが、最初のほうはネタの印象も薄まっていたのでは。結局は知名度で選んだのかなって」(女性・40代)
審査員に関しては、かつての日テレの番組と比較して、こんな声も挙がっています。
「2013年、日テレで『
ワラチャン! U-20お笑い日本一決定戦』という20歳以下のお笑いコンテストがありましたが、そこでも審査員には女優の平愛梨や片瀬那奈、さらにはプロボクサーの村田諒太でした。そのときも的を射ていない審査コメントばかりだったのに、またやるか……という感じです」(女性・40代)

2013年のまま時が止まった『ワラチャン!』公式サイト http://www.ntv.co.jp/warachan/
結果として
『ワラチャン!』の放送は1度きりで、現在までに行われていません。来年も『THE W』が放送されるかどうかはわかりませんが、再び1度きりで終了してしまったら……まさに「Wの悲劇」ですね。
<TEXT/難波 愛里>