4. ダイアナ妃がリベンジドレスに合わせた 　映画では米『VOUGE』の編集長アナ・ウィンター（映画『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープ役のモデル）やリアーナなど、マノロを愛するファッション界の重鎮やセレブたちが登場しますが、あの故ダイアナ妃も、とあるパーティーで履いたことが有名になりました。 　それはダイアナ妃が“リベンジドレス”を着た日。ロンドンにあるサーペンタイン・ギャラリーで1994年6月に米雑誌『Vanity Fair』主催のサマーパーティーが開かれました。この日はチャールズ皇太子がカミラ夫人との不倫を初めて公に告白した日。ダイアナ妃のスタイリストであるアナ・ハーヴェイによると、この日、ダイアナ妃は別のドレスを着る予定でした。 　ところが、チャールズの告白を受けて“素晴らしく魅力的に”見えるドレスに変更。自身の高身長を気にして、ローヒールかフラットしか普段は履かないダイアナ妃が、チャールズにリベンジするために自分が最も美しく見えるドレスとマノロのヒールで、ゴージャスに武装したのです。 ＝＝＝＝＝＝ 　女性主導の恋愛をモットーとする『セックス・アンド・ザ シティ』のキャリー、自分らしい生き方を貫いたダイアナ妃、フェミニストとして活動する歌姫リアーナ……マノロの靴は女性を女性らしく見せるだけではなく、“ヒールを履いても走れる（＝男性と同じ仕事ができる）”という自立した強い女性像のシンボルなのです。 『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は12月23日（土・祝）より、新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー （C）HEELS ON FIRE LTD 2017　 【参考】 4 Things You Didn’t Know About Manolo Blahniks – Designer Discounted 7 Things You Didn’t Know About Manolo Blahnik – ELLE Manolo Blahnik: 5 Things You Didn’t Know About The Designer – FN The story behind the picture: Princess Diana at the Serpentine – woman Creature Comfort – W magazine ＜TEXT／此花さくや＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】