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今どき紅白に出るメリットとは…CDが売れる?ハクがつくだけ?

“紅白効果”は死語になりつつある

 10年ほど前までは、紅白出場によって幅広い視聴者に認知され、年明けにCDを買い求めに行くという流れがありました。一度チャートから落ちたシングルが、年明けのチャートで再び大きく上昇するケースも。レコード会社も紅白効果を狙って、様々な戦略を練っていたのです。 「年末に紅白出場歌手のCDの在庫をどれだけ用意しておくか、数字を読むのがとても重要な仕事でした。紅白を見て気に入って、年明けに買いに行ったら売り切れですなんて言われたら、会社としてはアウトですから。かつては、年明けのチャートを見て、どれくらいの紅白効果があったかを見るのが楽しみだったですね」(レコード会社関係者)  ところが、最近はインターネットで簡単に曲も聴けるし、紅白で気に入ったらその場でネットを見ればすんでしまいます。年が変わったら気分が“リセット”されてしまい、1月にわざわざCDを買いに行ったりダウンロードしたりしないというのが現実。ここ数年は、紅白効果で爆発的な恩恵を受けた曲がないのもうなずけます。 「安室さんの出演にしても、本人サイドは無理して出演する意味があるのかどうか。すでにベスト盤は150万枚を超え、最後のドームツアーもチケット争奪戦になっているんですからね。それをNHK側が説得するのは大変だったと聞いています」(テレビ関係者)  以上から考えると、レコード会社にとっては紅白でCDが売れるという実益がなくなってきましたが、アーティストや事務所にとっては、翌年のライブ動員やグッズビジネスに直結するのでまだご利益がある――というのが実情でしょう。 <TEXT/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
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