そんな中、メジャー・デビューを目指す男性ソロのアマチュアのシンガーソングライターも減ってきているそうです。たとえメジャー・デビューできたとしても、現実の壁にぶつかり、夢破れて辞めていくアーティストも数知れず。まさに男性ソロシンガーソングライター受難の時代だというのです。
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インディーズで活動中の男性ソロ・シンガー・ソングライターAさんは、こう嘆きます。
「
ギターを持ったり、ピアノを弾いて歌うこと自体、ヴィジュアルの時代の中ではハンデに思われてしまう。アイドルやダンス・グループのような動きは取れないし、バンドのような音圧がないということで、とにかく『いい曲を書け!』としか言われません。
頑張って作って提出しても『
地味だな!』と言われる。ハッキリ言って『じゃあ、お前がやってみろ!』と何度も口に出そうになりました」(Aさん)
海外に目を向けてみると、世界規模で人気のある
エド・シーラン(26)や、グラミー賞を獲得した
サム・スミス(25)など、一見地味でも歌だけで観客数万人を沸かせられるシンガー・ソングライターが活躍しています。
果たして2018年、日本で男性シンガー・ソングライターの復権はあるのでしょうか?
「最近のロック・バンドは、サウンド重視から歌詞に重きを置くスタイルが増えています。バンドも淘汰されていく中、頭ひとつ抜け出すにはやはり歌詞の個性が求められます。
そこでいくと、いつも個人で活動している男性ソロ・シンガー・ソングライターの方が有利だと思います。ただし、
ソング・ライティング能力や歌唱力以外の売りが何かもうひとつないと、時代の飢餓感に刺さるような存在にはなれないでしょうね」(事務所関係者)
各メジャー・レコード会社は、新人育成は行っているものの、デビューのタイミングにはかなり慎重になっているそうです。しかし、逆にピンチはチャンスとばかりに、仕掛けを考えているアーティストも控えているとか。
2018年、大ヒット曲を生みだす新人男性ソロのシンガー・ソングライターが現れるか。期待を込めて注目していきたいと思います。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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