――非常に“血”の存在を感じさせる作品でした。お三方が、ご兄弟や親御さんと血を感じた瞬間を教えてください。写真が似ていたとか、癖が同じだったとか。
桐谷:俺は兄貴が歩いているのを見て、「うわ、俺と歩き方一緒!」って思いましたね。おかんからも、「あんたそういうとこ、お兄ちゃんにそっくりだわ」とか、よく言われます。
『ビジランテ』より
大森:僕はもう、周りから言われます。父親(麿赤児)に似てきたとか、兄(大森立嗣監督)にすごく似てるとか。あと、口癖をよく言われます。
鈴木:口癖?
大森:大森兄弟は、「やべーな、やべーな」ってすぐ言うと。その言い方が全く同じだと。新井浩文君が真似するんです。
鈴木:僕の場合は、僕自身がということじゃないんですが、3歳の姪っ子が妹の子供の頃にウリふたつなんです。こんなに似てるんだ!って。僕と妹は3つ違いなんですけど、一緒にプールに行ってたときのちっちゃかった妹が、また生まれてきた!って。こんなに受け継がれるんだ、遺伝子ってって思いました。
桐谷:お父さんはオロナミンCのCMに出てるしね。
鈴木:大村崑さんじゃないから、俺の親父。
大森:あ、そうなんだ。
鈴木:そうなんだ、じゃないから!
――本編の3兄弟は、それぞれ女性に対する向き合い方が全く違いました。お三方にとって“女性”とはどんな存在でしょうか。
『ビジランテ』より
大森:その質問、なんか恥ずかしいですね。
桐谷:ここは長男がビシっと。
大森:なんだろうな。いないと困る存在かな。じゃあ、次男。
鈴木:女性? 自分にとって??
大森:鈴木浩介における。
鈴木:え~。
桐谷:ごはんですよーって呼んでくれる存在。
鈴木:俺、大村崑さんじゃないんで!
大森:ははは。
鈴木:女性って強いですよね。男の100倍強いなと思う。生き物として。かっこいいなって思います。
――本編での二郎の奥さんも強いですものね。
大森:よし、三男。
桐谷:エネルギー源じゃないですか?
大森:あはは。
鈴木:なんか、エロい。
桐谷:僕らって女の人から生まれてきたし。
鈴木:確かに。
桐谷:だから尊敬に値するっていうか。女性から生まれてきて、で、また別の女性に出会って。もう超リスペクト&超エネルギー源です。
大森:女性はすごいという話ですね。三者三様ですけど、そこは同じ。すごいと。
『ビジランテ』より
――女子SPA!読者に向けて、メッセージをお願いします。
大森:なかなか女の子同士で観に行くには重い作品かもしれないですけど、ぜひそのハードルを超えて、劇場に行って女性同士で観ていただきたいです。
桐谷:女の人の感想が気になりますね。
大森:鈴木浩介の電話番号を書いておきますので、ここに。
鈴木:じゃあ、僕が代表で(※もちろん冗談です)。
桐谷:『ビジランテ』相談所ですってね。
鈴木:『ビジランテ』窓口相談センターへ。
大森:感想、お願いします。
<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
『ビジランテ』は12月9日よりテアトル新宿ほか全国公開中
配給:東京テアトル
(C) 2017「ビジランテ」製作委員会