「肉体関係よりも癒し」。男性の軟弱化と不倫のデフレ化
――女性が強くなっただけでなく、男性も弱くなったような印象を受けるのですが……。
亀山:
弱くなりましたね(笑)。とくに、リーマンショックを経験した世代は、不倫に癒しを求める傾向が強まっています。「
カラダの関係がなくてもいいから、自分をわかって励ましてくれる相手がいい」という声も増えていますよ。

自分の稼ぎだけで家族を養えなくなって一家の主としての立場が崩れ、会社の評価もシビアになり、家にも会社にも味方がいないと感じているようです。だから、カラダよりも心の交流を求め、「
アナタならできる」「
そのままで大丈夫」と受け入れてくれる不倫相手に惹かれてしまうのでしょう。
――「不倫は男の甲斐性」ではなくなっているのですね。
亀山:不倫にもデフレ化が起きていますね。お小遣いをあげて若い女性をハベらすような不倫を望むのは、一部のお金持ちくらい。
ほとんどの男性が気持ち重視ですし、男性にお金がなくても不倫ができる時代です。
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<事例③>コンビニ飯を食べ、安いラブホテルで不倫
亀山さんがラブホテル街でおこなう定点観察では、あきらかに
不倫カップルと思われる男女が休憩3000円台などの安いラブホテルに入っていく姿をよく目にするようになったという。
ある不倫中の既婚女性に話を聞いたところ、
男性がホテル代を持ち、女性は持ち込み食を買うなど、折半する形が主流になっているとのこと。また、以前はデパ地下で買ったらしき袋を持っている人を見かけたのが、昨今はコンビニ袋を下げてホテルに入る人が多いそう。
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安らぎを求める夫たちに対して、不倫女性は責任がないから「あなたはがんばってる」なんて自尊心を満たす言葉をかけることができる――。妻なら甘いことは言ってられませんからね。
一方、働く女性が増え、外の世界を知った主婦にも不倫の影が……。次回は「
既婚女性の不倫」について紐解いていきます。
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不倫の最新トレンド Vol.3―
【亀山早苗】
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『
復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数
<TEXT/千葉こころ>
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