「また、お手入れ時に使う化粧品の分量も大事です。気になる部分があるからと言って、スポット的に少量を使うのではなく、角質層全体にゆきわたらせる量を十分に使うよう、意識してみてください。せっかくよい化粧品を使っても角質層全体にいきわたらないと、やはりムラの原因になりますから」

コモエース化粧品PR 新家さん
「また、そのためにもきちんとコットンを使うのは大事です。手で塗るよりも、ムラが減り、隅々まで行き渡らせることができますから。なお、コットンは大判の肌あたりの良いものを使うといいでしょう」
使用見本を見せてもらいましたが、実際に使う量は私たちが思っている以上に「多め」にするのがいいようです。洗顔ならば、泡だけで手が顔に触れない「厚さ」を作るレベルです。

思っているよりも多めに使うのがポイント
――では、シミやしわの濃い部分はどうすれば?
「特に気になる部分があるなら、その場所だけに化粧品を使うのではなくて、全体にしっかり化粧品を行き渡らせたのちに、さらに重ねるようにするといいですよ。
また、ケアを行う期間ですが、最低でも一ターンオーバーに必要な日数は続けるようにしてください。ターンオーバーの期間は一般には28日と言われてますが、30代や40代の方ならもう少し長めを見込んでいいでしょう。
いずれにしても、せっかくケアを行うのに『たまに』とか、『何日かおきか』にするのでは意味がありません、効果を感じるまでは毎日続ける意識でおこなってみましょう」
以上についてまとめると、
【1】高い化粧品ではなく、自分の「その時の」「お肌に合った」ものを選ぶ
【2】気になる部分だけ使うのでなく「肌全体」を整えるよう「十分な量」を使う
【3】化粧水はコットン使用で、肌のすみずみまでなじませムラを減らす
【4】ターンオーバーの期間(1ヶ月以上)は続ける
…ということになるでしょうか。
肌荒れの時は、「荒れ」を意識した商品を使いたくなりますが、まずは全体を整えて、そののちに「ケアしたい部分」にフィーチャーするほうが「吸収がよくなる」という指摘は、吸収力の衰えた私にはとても納得できました。
いずれにしても回復するまでは毎日続けることが大事なのですね。新家さん、ありがとうございました。
<TEXT・PHOTO/にらさわあきこ>
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【新家知子(あらいえ・ともこ)さんプロフィール】
コモエース化粧品でPR・商品企画・トレーナー業務を担当。1000人以上の顧客の肌を触り美容アドバイスと販売をおこなう。日本エステ協会認定エステティシャン。1971年生まれ。