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女性の7割が「うなじ首こり」。専門医に原因と予防法を聞いてみた

 肩こりがない人なんて、あまり聞いたことがないですよね。肩こりと一口に言っても、実際は首のうなじ部分がこってしまう人も多いと思います。 「うなじ首こり」 今回、ピップ株式会社の新製品発表会で整形外科のドクターが「うなじ首こり」の予防法をレクチャーすると聞き、万年首こりに悩む筆者が取材してきました。

女性の7割以上が「うなじ首こり」

 ピップ株式会社が2017年8月に20~79歳の男女4939人を対象に行った調査では、女性の7割弱が「うなじ首こり」に悩んでいるという結果が。PC、スマホ、家事など、うつむく姿勢が多い現代人なら不思議ではない割合ですよね。ところが、男性が「うなじ首こり」に悩むのは全体の4割なのです。  この違いはどこから来るのでしょうか? 稲毛病院の整形外科/健康支援科部長である佐藤務先生が、女性の「うなじ首こり」の原因を教えてくれました。

女性の「うなじ首こり」3つの原因

1. 女性の首は男性より平均5cm細い  重さが6~8キロもある頭を支え、上下左右に屈伸・回旋など複雑な動きをコントロールする首。「女性の首は、男性と比較すると5~6cmも細く、男性に較べて少ない筋肉で重い頭を支えています」と佐藤先生は言います。  血流量と筋肉量は比例するため、男性よりも少ない筋肉量の女性は、血流が少なく血流が滞りやすいという特徴があるのだとか。 2. 激しい寒暖差が血行不良を誘発 「急な気温の変化で、自律神経が乱れ血流が悪くなります。血流が悪くなると筋肉が硬直して、首にある血管や末梢神経を圧迫。さらに血行不良が起き、首のこりを引き起こしやすくなるのです」と佐藤先生。  特に首は血管が皮膚に近いために外気の影響を受けやすく、激しい寒暖差が集中する春から初夏(3~5月)は、こりが起こりやすいそう。このような季節では、首元が開いた洋服もこりの原因になることも。 3. うがいや目薬が「うなじ首こり」に関係  インフルエンザや風邪予防にうがいを欠かさない人も多いかと思います。佐藤先生によると、うがいするときに急に首を上げる動作に違和感があれば「うなじ首こり」の危険性があるのだとか! うがいや目薬も「うなじ首こり」に関係 そのほかにも、ドライアイ対策に目薬をさす、うつ伏せで読書をする、美容院のシャンプー台に長時間首をのせる、なども首に負担をかけてしまうそう。首を後屈する動作には十分気をつけましょう。

ドクターおすすめ!「うなじ首こり」を予防する運動

 佐藤先生がおすすめする「等尺性運動」は、首の筋肉を鍛えて血流改善のベースになる筋肉をつけます。 【等尺性運動】 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=831347
等尺性運動

首を動かさないように胸をピンとはって行いましょう

 首を動かさないように胸をピンとはりながら、それぞれ30秒間キープして行います。 1. 利き手の平を額に当て、後ろに強く押す 2. 右手の平で耳の上を左に強く押す 3 左手の平で耳の上を右に強く押す 4. 頭の後ろで両手を組む(前や左右に強く押しながら) 「特に同じ姿勢が続く仕事中や、リラックスできる入浴中など、ご自分の生活スタイルに合わせて筋肉量アップのために行いましょう。また、血流改善のためにグッズなどを使うのも良いでしょう」(佐藤先生)  また、高血圧の人がこの運動をすると血圧が上がってしまう可能性があるので、運動の前後で血圧を計り、血圧が上がってしまうようだったら、入れる力を弱めるようにしてください。
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「うなじ首こり」を予防する5つの生活習慣
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