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“結婚に向かない”女性たち「誰かと暮らすのが息苦しい…」

特異な恋愛体質を自覚する女性

 結婚したとたんに「恋愛したい」と言うくらい恋愛体質の女性は、結婚には向かないかもしれない。 「結婚と恋愛は別だと思うんです。28歳のときつきあっていた人と結婚したとたん、彼が急に夫ヅラするようになったから、『私はもう一生恋愛できないのか』と絶望的な気分に陥って。結婚しても恋愛気分でいたいと私は言っていたんですが、彼には通用しなかったみたい。結婚って、旧態依然(きゅうたいいぜん)の夫婦道を歩くことなんですかね」 恋愛体質 マユミさん(36歳)は6年前に離婚した。結婚したから夫としてがんばろうとしたかつての恋愛相手を見て、マユミさんは引いてしまったのだという。今思えば、まじめでいい人だったんだけどと彼女はつぶやいた。 「結局、結婚して1年たたないうちに私に好きな人ができてしまって。浮気したら夫のよさとか夫婦のありがたみがわかるかと思ったけど、むしろ浮気を止められなくなって、次々、好きな男性ができて……。夫にはバレませんでした。でも私自身が結婚生活にうんざりしていって離婚したんです」  結婚生活を続けられなかった自分を責めた時期もあるが、今は「これが私の体質」と思うようにしているとか。

世間一般の「家族像」に違和感がある女性

 両親がいて子どもがいて、親戚づきあいも楽しくて……という「理想的な家族」が、果たして現実にどのくらいいるのだろう。聞いてみれば家族や親戚に何らかの問題を抱えている人は少なくない。 「私は両親が離婚しているので、あまり“理想的な家族”を信じていないんです。ただ、結婚した人は、家族は大事、家族はいいものだと根底で思っているタイプ。私ももちろん、表面上は“いい家族を作るのが理想的な生き方”と装っていたけど、実際結婚してみたら、いい家族の一員になるのはとても大変でした」 家庭 ミチコさん(40歳)は7年間、がんばった結婚生活をそう振り返る。夫の両親はいい人たちだったが、世間体を気にする人たち。夫の兄が2度離婚していることをミチコさんにはひた隠しにしていた。彼女が夫の兄の存在を知ったのは結婚してから。 「いい家族でいるために、義兄の存在がなきものにされている。そんな気がしました。そういう価値観は夫にもあって、結婚して1年ほどたつと『子どもを作らないと、ヘンな夫婦だと思われる』って。子どもがほしいと言うならともかく、世間体を保つために子どもを作るっておかしい発想でしょ」  従来の家族観に価値を見いだそうとすると自分が潰れていく気がしたと、ミチコさんは表情を曇らせた。  私と彼、この組み合わせだからどういう関係が作れるのか、どういう家族になっていくのか。そういう視点が夫にはなかったのだという。  もちろん、ここに上げたポイントは、こういう人が結婚に向かないという意味ではなく、結婚に向かなかったと自分で思っている人が、結果的にこういうタイプだっただけだ。彼女たちに再婚の意思はないが、ひょっとしたら私も含め、ある日、さっさと再婚していくかもしれない。明日のことはわからない。それが人生だから。 <TEXT/亀山早苗> 【亀山早苗】 フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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