「いびきかいてたよ」と彼に言われショック!枕から診療まで“いびき対策”のすべて
――でも女性は『今日だけはいびきをかきたくない!』という日もあるのです。そんなとき、即効性のあるいびき対策はないでしょうか?
大谷「横向きで寝れば上気道への圧迫が少なく、いびきをかきにくいですが、たいがい寝返りをうつので、効果は最初だけですね(笑)
あとは、鼻腔を広げたり、口が開くのを防いだりする市販のテープを貼るか、枕が高すぎても低すぎても気道が狭くなるので、適正な高さの枕を使用すれば、いびきがおさまる可能性はあります」
――適正な枕の高さって、どのくらいなのでしょう?
大谷「一般的には、あおむけの状態で首が床から約15度の前傾になり、寝返りを打って横向きになっても、額から胸の真ん中までが一直線で床と平行になる高さが適正とされています。
素材が柔らかいと高さが変わってしまうので、適度な硬さのある方が望ましいですね。オーダーメイドで作ってもらうのがいちばん確実ですが、難しい場合は、タオルなどで高さを調節してみるのもいいかも知れません。
――「女性はいびきをかかない」という世のイメージから、秘かに悩んでいる女性も多いです。実際にはどのくらいの女性がいびきをかいているものなのでしょうか?
大谷「女性の方がホルモンの関係でいびきをかきにくいとはいえ、疲れで筋肉が弛緩(しかん)したり、アルコールでむくんだりすればいびきはかきますし、軽いいびきであれば、けっこうな人がかいていると思いますよ。
気にすることで眠りが浅くなればかえって良くないですし、病気の心配がない場合は、気にしないのがいちばんです」
――そうはいっても、男性に指摘されたりするとすごく恥ずかしく感じてしまうものです。
大谷「男性のほうが睡眠時無呼吸症候群などのリスクが高いので、女性のいびきを指摘するより、ご自身の心配をするべきなんですけどね(笑)。
かつて、テレビ番組の検証で、元アイドルやアナウンサーなど、おきれいな女性が軽度のいびきをかいて寝ている姿が全国に放映されたこともあります。『女性でもいびきはかく。軽度であれば問題ない』ということを多くの男性に知ってもらい、女性が悩まなくていい文化に変えてきたいですね」
注意すべき「いびき」もあれば、気にしなくて良い「いびき」もあることが分かりました。パートナーにいびきを指摘されて悩む女性は、彼にもこの記事の内容を伝えてくださいね。とはいえ、できることなら治したいのが女心だと思いますので、まずは手軽にできる「枕の高さチェック」をしてみてはいかがでしょう。
<TEXT/千葉こころ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
アイドルや美人アナでもいびきはかく!
千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
1
2




