社内恋愛を匂わせるインスタが痛すぎて。#秘密 #だいすき、そして最後は…
「匂わせ女子」こと、ユリカさんは、ネット広告代理店に勤める25歳。社内でその存在を知らない人はいないという彼女について訊くと、同期の女性・Aさん、Bさんは口々に「かわいそうな子」と言います。
その投稿の翌日、職場の化粧室で会ったユリカさんに、Aさんは声をかけました。
「ユリカ! 彼氏できたの? おめでとう!」
するとユリカさんは、笑いながら否定します。「彼氏できてないよ、できてない(笑)。いないよ~(笑)」
しかしその夜にも、彼氏を匂わせる投稿は続きます。
<今週もおつかれさま #出張明け #お仕事終わり #華金 #疲れてるのにありがとう>
カジュアルなレストランでのディナーを思わせる写真。お料理と、テーブルに置かれた男性らしい左手……その手首にある腕時計の正面をとらえたアングルでした。「すぐにタケウチさんの時計だってわかりました」
文字盤の特徴的な青い針は、タケウチさんの時計であることを主張しているかのようでした。「#出張明け」もまた、タケウチさんのスケジュールと合致します。
BさんはユリカさんにこうLINEしました。<ユリカの彼氏、もしかしてタケウチさん?>
<ちがうよ~。なんで~??>なぜか慌てた様子のキャラクタースタンプとともに否定したユリカさんからは、さらにこんなメッセージも。<てかタケウチさんって結構人気あるよね。イケメンってすごい言われてるけど……そんなにかな??>
当時のLINEを、Bさんは真顔で見返します。「これ、今思えばマウンティングだったんですかね?」
そう言われるようになった理由は、若手チームリーダー・タケウチさん(29歳)との職場恋愛、そして破局でした。
「タケウチさんてイケメンで仕事もできるんです。そんな人の彼女になれて嬉しかったんだと思います」。あ、念のため、嫉妬とかではなく、とBさんは笑って、「付き合ってることをアピールしたいのか、“匂わせ”がすごくて」
ユリカさんが同期の女性たちとフォローしあっていたインスタグラム――。事の発端は、ユリカさんが投稿した一枚の写真でした。夜道を歩く男性の後ろ姿、その右手の指先を後ろからそっと握っている……そんな構図の写真には、こう添えられていました。
<これからよろしくね #ふたりだけの秘密 #だいすき #しあわせです>
内緒にしたいの? バラしたいの? “匂わせ女子”の矛盾
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