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“みなおか”最終回で「野猿」ファン熱狂!EXILE、AKBの源流と言われるワケ

 1988年から約30年続いた『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が、3月22日に幕を下ろしました。

 最終回には、番組後半からスペシャルゲストとして松田聖子が登場したものの、冒頭から最後直前まで、とんねるずと共に画面にいたのは、番組に出演していた数々のスターではなく、番組スタッフで結成されたグループ・野猿の面々でした。

解散から17年!出演に世間が大騒ぎ



 番組の終了が発表された2018年2月。『みなさんのおかげでした』の番組表に「出演・野猿」の文字が突如出現し、ネットを騒がせました。

 SNS上では「これはテンション上がる!」、「ほんとに今のメンバーの姿を見たい!」などと沈黙していた潜在的・熱狂的野猿ファンがゾンビのように蘇り、#最終回野猿復活希望なるハッシュタグまで登場し、その勢いはtwitterのトレンドや大手ポータルサイトのトップにも上がったほど。

【参考】あの伝説のユニット『野猿』が今夜、復活…!!一斉に立ち上がるクラスタたち「野猿は私が唯一ナマモノ萌えしたアレ」「大道具通路です」https://togetter.com/li/1197381

 実際2月8日の放送回はちらっと映り、エンディングに野猿の曲がかかっただけでしたが、盛り上がりを勘違いしたのか大手新聞社系ニュースサイトが「野猿再結成」という誤報を流すなど、多くの人々の話題をさらいました。この世間の盛り上がりが、野猿の最終回出演にもつながったのかもしれません。

 解散から17年、活動期間は1998年から2001年のわずか3年ほど。番組の一企画に過ぎなかったグループがなぜこんなにも支持されているのでしょうか?

EXILEより男くさい?働く男の色気



 結成のきっかけは、KinKi Kidsのパロディをするとんねるずのバックダンサー「ジャニーズシニア」として、番組の裏方スタッフ(大道具、ロケ車両ドライバー、衣装係など)が踊ったことからでした。

 とんねるずお得意の「内輪ノリ」から発生したグループですが、最初はおぼつかなかったダンスがみるみるうちに上達してゆき、裏方スタッフとして地味な役回りだった彼らが表のステージに立つことにより華を得て、あれよあれよという間にトップアーティストになってゆく姿は、まさにシンデレラストーリー。

 ボーカルチームとダンスチームに分かれ、大人の男臭さを感じさせるカッコよさがある部分が今のEXILEや三代目J Soul Brothersと通じるものを感じます。

作詞は秋元康、総選挙システムのはしり



 さらに素人がとんねるずによって個性が引き出され、成長する姿を毎回リアルタイムで見ることによって応援の声が増えてゆく現象は、同時期に放送していた「ASAYAN」(テレビ東京系)から排出されたモーニング娘。のようであり、初期のAKB48のようだったと思います(野猿の作詞はほぼ秋元康氏が担当)。

 また視聴者による「野猿総選挙」が行われ、最下位メンバーは付き人に降格。選挙の一部始終をライブや番組で見せてエンターテイメント化したのも、AKBの源流と言われるゆえんです。

 ただ、彼女らと明らかに違うのは野猿が当時20代~30代の仕事を持っている立派な大人たちだということでした。さらに元不良、バツイチ、彼女イナイ歴=年齢……など様々な人生や生活を背負っている男たちのリアリティある人間性は、作られた若いアイドルよりも等身大で幅広い視聴者の心を掴みました。

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野猿の再結成は……?とんねるずの意味深発言

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